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ムーブ

番組概要

ムーブはJNN九州沖縄7局ネットでお送りするドキュメンタリー番組。地域の様々な問題をテーマに、ニュースでは伝えきれない出来事の深層、この地に生きる人々の姿、その思い、忘れてはならない記憶――そうしたものと真正面から向き合い、九州の「今」を切り取ります。

今回の放送内容

『待つお産』

2025年第12回 
制作: MBC南日本放送
ディレクター:北原由美

 

有床助産所として60年以上の歴史を持つ鹿児島中央助産院。大正時代に設立された「鹿児島県産婆会」が前身の「鹿児島県助産師会」が運営する助産院だ。長年鹿児島のお産を支え、これまでに4千人以上の赤ちゃんが生まれている。

 

助産院を選ぶ妊婦の理由は様々だ。病院でのお産がトラウマになった、家族とともにその瞬間を迎えたい、夫の転勤で身寄りのない土地でのお産が不安・・・。すがる思いで助産院を訪ねる妊婦も。そんな女性たちに寄り添うのが助産師だ。

 

院長の北村愛さん(54)が心がけているのは、「待つお産」。妊婦と赤ちゃんの力を信じ、傍らに寄り添いサポートしている。けれど今、待つことは簡単ではない。少子化や産科の集約、過酷な労働環境など様々な要因が重なり、助産院の運営は厳しい状況が続いている。

 

さらに、北村さんに卵巣ガンが見つかり、助産院はやむなく一時お産を休止することに。後輩の助産師たちも次第に疲弊が隠せなくなってきた。それでも、何とか地域の産声を守りたい。

 

番組は、「生」と「死」に向き合いながら、妊産婦やその家族たちに寄り添い続ける助産院10年の記録。

各局の放送時間

※都合により放送時間が変更になる場合があります。

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