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JA北九 青年部・廣渡昌平さん 堀加寿美

遠賀郡岡垣町でいちごを生産しているJA北九青年部の廣渡昌平さん(41歳)のハウスにお邪魔しました!

 

 

おばあちゃんの代から、お母さん、そして廣渡さんの3世代に渡っていちご作りをしている農家さんです。

おばあちゃんの代では「ほうこう」という品種のいちご、お母さんの代では「とよのか」、

廣渡さんが就農した22歳の頃ぐらいから「あまおう」を栽培しています。

 

 

元々土耕栽培でしたが4年前に高設栽培に切り替えて、年間3~4㌧のあまおうを出荷しています。ハウスの中を見てみると、高設された棚の列が手前から50m奥に向かってズラ~っと並んでいたんですが、その棚の列の幅が他の列よりも1.5倍広くなっている箇所があったんです。

 

 

障害者支援施設の方から、障害のあるお子さんたちもいちご狩りが出来ないか?と相談があったそうなんです。自宅で療養しているお子さんや、移動する際大きいバギーが必要なお子さんは遊びに行ける場所がなかなかないとのこと。いちご狩りをして少しでも喜んでもらえたらいいなという想いで車椅子やバギーなども入れるように棚の列を一部広めにしたそうです。さらに、農道からハウスまでスロープを取り付けたり、広めのトイレも新しく設置するなどして利用しやすいように、廣渡さんの配慮の行き届いたいちごハウスなんです。 

 

 

やって良かったと思うし、利用者さんたちの喜ぶ顔が見られて嬉しい、もっと皆さんにも交流を深めてもらいたいとお話してくれました。

いちご狩りとして利用してもらうのは、収穫シーズンが終わったGW頃です。

そして、いちごの収穫が全て終わってからは、片付け作業に取り掛かります。葉っぱと茎の部分はカマで切り取ってハウスの外に出して枯らす。根っこの部分は機械で土をおこして次の年の植え付け準備。これが約10日かかるそうです。さらに廣渡さんは、いちごだけでなく、稲と麦も生産しているので、6月に入れば麦の収穫、そして田植え…と、どれも並行して作業しないといけないのでホントに大変です。

農業人口が減っている今、同じ集落の人同士だけじゃなく、隣の集落ともコミュニケーションをとってどんどん若い人たちを取り込んで組織を作っていきたいとお話してくれました。

過去の失敗があるからこそ今の自分がいる、この地を守ってこられたご先祖様たちに感謝して農業に取り組んでいきたい!とアツい想いを語ってくれた廣渡さんでした。 

 

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