
RKBドキュメンタリーの日
番組概要
RKBは1958年のテレビ開局以来、地域に根ざし、地域を見つめて、多くのドキュメンタリーを制作してきました。揺れ動く社会の中で懸命に生きる人々。福岡の地から垣間見える日本を覆う影。美しい自然や伝統、祭り、そして文化。その時代を切り取ってきたRKBのドキュメンタリーをたっぷりお届けします。
今回放送するのは、テレビ番組をきっかけに拡大版が映画にもなった2作品です。
jABBKLAB~誰も置いてかないダンススポット~
ディレクター 寺井到
福岡県水巻町の公民館では、毎週金曜夜にdance spot「jABBKLAB」のレッスンが行われている。
主宰のダンサー、yurinasiaとayumugugu夫妻はどちらも凄腕のダンサーで妻は朝ドラ「虎に翼」OPからCMの振り付けまで各方面から依頼が殺到。そんな彼らが一番大事にしているレッスンの在り方は下は未就学児から大人までが同じ空間で踊り、年齢レベルを問わず自主性を育てるもので普通とはかなり異質だ。
1限目はチームを組ませて課題を与えることで、違う世代との接し方や自発的に考えることを自然に学んでいく。
そして2限目、yurinasiaが選曲して振りをつけたものを皆で踊ってみて、その日の出来で選ばれた選抜メンバーでのパフォーマンスをayumuguguが最新の映像機器で撮影しYouTubeに投稿。選曲センスとダンスのマッチングが話題を呼び国内外で人気を呼んでいる。
最後の3限目は皆でダンスバトル。対決することで各々のキャラクターや個性が伸びていくのだが、見学する親も大歓声。場が一体となっていくその様子は圧巻だ。
いろいろ規格外の活動を続ける彼らの根本は「愛」だというその姿と広がりを追う。
巣鴨日記 あるBC級戦犯の生涯
ディレクター 大村由紀子
福岡市の川端通、博多商人の家に生まれた冬至堅太郎は、終戦の年、陸軍主計中尉として西部軍にいた。6月19日、福岡市の中心部を焼き尽くした福岡大空襲で、堅太郎は母を失う。翌日、母の棺を作りに西部軍司令部の大工小屋にいたところ、九州内で墜落したB29爆撃機の搭乗員たちが処刑されているのに気づき、「自分はその役に最もふさわしい」と自ら志願して、借りた刀で米兵を斬首した。あわせて4人を手にかけた堅太郎は、戦後、BC級戦犯として米軍に捕らえられる。
1946年8月30日、東京・池袋にあったスガモプリズンに収監された堅太郎は、その日から日記をつけ始める。死刑を覚悟していた堅太郎は、自分の行く末を案じながら、内省的に自分をみつめた。堅太郎は妻や幼い二人の息子を想って手紙に涙し、面会を心待ちにする一方で、殺害した米兵にも家族が居たはずという妻の言葉を重く受け止める。2年後、堅太郎に宣告されたのは絞首刑だった。
番組では、冬至堅太郎の日記を軸に、戦犯裁判、死刑囚の日々をたどりながら、スガモプリズンで10年を過ごした堅太郎が福岡へ帰ってきたあとの足跡もたどる。
ナビゲーター
ドキュメンタリー作品を配信中
RKBではこれまで制作・放送してきたドキュメンタリー番組の中から、コンクールで受賞した作品の一部を、RKBNEWS公式YouTubeで『胸に沁みる感動ドキュメント』として公開しています。こちらもぜひご覧ください。










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