躍動する白と黒の世界 墨絵アーティスト西元祐貴
1988年鹿児島県に生まれた西元祐貴は幼い頃から絵を描くことで身を立てたいと思っていた。高校を出て福岡の専門学校に進んだ彼は墨絵という表現方法を選び、頭角を現していく。モチーフにしたのはアスリート。躍動する生命の輝きをやり直しの効かない一発勝負で表すその絵はライブ会場やイベントで披露する実演パフォーマンスと相まって異彩を放ち、海外のコンテストでも入賞。
さらに竜の絵は大きな反響を呼び彼の墨絵の代名詞的な存在となっていった。福岡で過ごすときはキックボクシングジムで体を鍛えながら行きつけのカフェで談笑し知人との交流を楽しむ日常を大切にする日々。一方、月の半分を過ごす福井県では特注の手すき和紙工房や表具師とやりとりをしながら「陶墨画」という新しいフォーマットにも挑戦している。
そんな彼の作品は海外からも注目を浴びていて、観光客を呼び込む目玉にと愛知の豊川稲荷では彼の作品を展示する常設の美術館を準備中だ。スタジオでの特別パフォーマンスを交え「新世代の墨絵アーティスト」と名高い彼に密着し、世界規模でアピールするその魅力を伝える。
●西元祐貴公式ウェブサイト
https://www.yuki-nishimoto.com/
●長田製紙所
福井県越前市大滝町29-39
TEL:0778-42-0051
osadawashi@gmail.com
●谷口文栄堂
福井県福井市北四ツ居1-8-24
TEL:0776-54-4434
●創作豊川いなり寿司 松屋
愛知県豊川市門前町5番地
TEL:0533-86-2825
●STEP KICK BOXERCISE&BODY MAKE
福岡市中央区高砂2-4-2 トライアルビル5F
●coffee環
福岡県福岡市中央区清川2-18-19
TEL:092-284-7292
取材後記
西元さんとの出会いは13年ほど前になるでしょうか。新進気鋭の墨絵アーティストとして登場したての頃で、迫力あるその作風と相まってすこし近寄りがたいものを感じていました。今回取材させていただきまず感じたのは、「なんだめちゃいい人じゃないか!」ということ。
若い時はピリピリもしていたと話していましたが今は出会う人皆とちゃんと対峙して会話を楽しみ、周りを緊張させない柔らかさがありました。心なしか作品もかつてより柔らかさや大きなスケールを感じさせる部分が増えたように思います。
また作品の魅力ゆえ、遠く福井や愛知でも活動が広がっていることにも驚かされました。和の雰囲気は確実にありながら、グローバルな感性にも訴える勢いはこれからも人気を広げていくでしょう。そんな彼が福岡を生活の地に選んでいることが、ちょっと誇らしかったのです。
(RKB毎日放送/寺井 到)
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