ホルモン鍋「コプチャンチョンゴル」や、手長ダコの鍋「ナッチポックン」など、韓国には魅力的な鍋料理がたくさんありますが……。最近話題なのが釜山名物のうま辛鍋「ナッコプセ」。私の大好きなお店「趙家」の「ナッコプセ」が最高にうまいので、全力でご紹介させていただきたいと思います。
「趙家」はソウル出身の趙さん姉妹が営むアットホームな韓国料理店。2006年に舞鶴で創業し、2017年に現在の地へ移りました。薄い柿色のビルの3階にあり、靴を脱いで店内へ入ると韓国の古き良き家を思わせる落ち着いた空間が目の前に。接客担当の妹さんが明るい笑顔で迎えてくれます。
掘りごたつ席に案内された後、早速予約しておいた「ナッコプセ」(2、3人前3,980円)が登場!
「ナッコプセ」とは、「ナクチ(タコ)」「コプチャン(ホルモン)」「セウ(エビ)」という韓国語の略語だそう。この3つの食材に加え、タマネギ・キャベツ・ネギ・ニンジン・韓国春雨もたっぷりと盛り付けられています。
また、韓国では「ナッコプセ」にゴボウは入れないそうですが、これは“趙家流”のアレンジ。「福岡のもつ鍋に入っているゴボウが美味しくて入れてみたんです」と、にっこり教えてくれました。
昨年、冬季限定メニューとして出したものの、あまりの人気ぶりに現在はレギュラーメニュー化しているこのお鍋。当日でも材料があれば作ってもらえるそうですが、基本は前日までの予約制です。
さて「ナッコプセ」をグツグツ煮立てながらまずは乾杯! 料理を手掛けているのはお姉さんで、ナッコプセ用の辛味噌をはじめとしたタレや料理に使うヤンニョム、キムチなどもすべて自家製です。
お姉さん特製の「ナムル盛合せ」や「キムチ盛合せ」(各700円)をつまみに「生マッコリ」(720ml1,870円)が進みますよ~。韓国のフルーツカクテル風のお酒「ソジュ」(1本1,200円)のカラマンシー味もさっぱりとして美味しい!
そしてもちろん、鍋以外のメニューも魅力的。イカやエビがたっぷり入った「海鮮チヂミ」(中750円)は特に外せません。表面がサクッと香ばしく、モチモチとろりとした口溶けがヤミツキになります。
ニンニクとごま油の香りが食欲をそそる写真の「チャプチェ」(1,050円)や、フワフワな口溶けの卵料理「ケランチム」(小440円~)もほっこりと優しい美味しさです。
さぁ、コンロでしっかりと煮立て、野菜から出る水分と秘伝のダシ、特製の辛味噌が合わされば「ナッコプセ」もご覧の通り。野菜がしんなりとしたら食べごろです。手長ダコとエビはプリップリ! 脂身の甘味がとろける新鮮な国産牛ホルモンと野菜の食感も相まって、もうお箸は止まりません。
激辛ではありませんが、辛味噌と青唐辛子の辛味がじわじわと効いてきて、あっという間に汗だくに。熱さ・辛さ・うまさでストレスも吹き飛びます。
お鍋をひとしきり楽しんだ後は、お楽しみのシメへ。鍋に残ったタレにご飯やキムチ、ニラなどを追加してキムチチャーハン(860円)を作ってもらえます。しっかりと混ぜて平らにならし、軽く焼き付けて底にうっすらとおこげができたら完成。一緒に出される韓国のりに巻いて食べると、また格別な美味しさです。
プラス450円でチーズをトッピングできるほか、ご飯でなく韓国のサリ麺(+220円)を加えてシメラーメンを楽しむこともできますよ。
ちなみに「趙家」には、サンギョプサルが3種類あります。中でも “カンナムスタイル”の「うす切りサンギョプサル」(単品1,410円)は、ぜひ食べていただきたい逸品。提供の直前にスライサーで薄く削り出した豚肉を専用の鉄板で焼き、たっぷりの千切りキャベツと共に自家製の甘酢っぱいうまダレに付けて味わうのですが……。これがもう「無限に食べられそう」というくらい、さっぱりとして美味しい! 厚切りのサンギョプサルとは、食べ心地も味わいもまったく違うんです。
選べるサンギョプサルにキムチ盛り・ナムル盛り・チヂミ・チゲ・キムチチャーハンまで付いたお特なコース(1人2,820円)もあるので、ぜひチェックしてみてください。
ジャンル:韓国料理
住所:福岡市中央区中央区渡辺通5-1-22 コージープラス天神 3F
電話番号:092-781-2250
営業時間:17:00~OS23:30
定休日:月曜
席数:カウンター5席、掘りごたつ16席、座敷12席
個室:4~10名
メニュー:サンギョプサルコース1人前2,820円、ナッコプセ・サムゲタン・タッポックムタン各2~3人前3,980円(前日予約)、海鮮チヂミ中750円~、スンドゥブチゲ小860円、キムチ各種450円
URL:https://www.instagram.com/chogane2006
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