PageTopButton

昼と夜で違う顔。南天神のアートな空間でコーヒーやワイン&デリを

UMAGA

地下鉄天神南駅そば、国体道路から一本入った路地裏で気になる入口を見つけました。紺色のタイルが可愛いレトロなビルの2階。「食堂うめぼし 天神南店」の横にある細い階段を上ってみると……。

渡辺通 bound 外観

そこには、柔らかな陽の光が差し込む真っ白な空間が広がっていました。
7月にオープンした「bound」は「福岡をはじめ、各地で活躍するさまざまなアーティストを応援できる場所を作りたい」との思いで生まれたアートなカフェバー。お昼はコーヒーや焼菓子、夜はナチュールワインやデリを味わいながらアートを楽しむことができるんです。

渡辺通 bound 内観

「お気に入りの一杯や一枚との出合いで心がはねる、会話がはずむ、気持ちがはね上がる……。そんな空間にしたいと『bound』と名付けました。アーティストやお客様に新しい世界へバウンド(飛躍)して欲しい、このお店をきかっけにより一層活躍の幅が広がると嬉しい……そんな思いも込めています」。そう笑顔で話すのは、バリスタで店長の堺さん。

渡辺通 bound 内観

店内の左半分はイートインスペースを兼ねたアートギャラリーになっています。基本的には2~3ヶ月に1回のペースで企画展示を実施し、それ以外は「put some arts」と題した常設展示を行っていくそう。作品の横にはアーティストのプロフィールやインスタグラムも紹介されており、気に入った作品は購入することもできますよ。

「アーティストと対話し、意見を取り入れながら、たくさんの面白いことに取り組んでいきたいと考えています。毎月何らかの作品が入れ替わるので、訪れる度に新しいアートとの出会いを楽しんでいただけると嬉しいです」と堺店長。

渡辺通 bound コーヒー

さて、カフェメニューもご紹介。「bound」では、「ライトロースト」で世界最高レベルのコーヒーを追求するロースタリー「LEAVES COFFEE ROASTERS」(東京・蔵前)の焙煎豆を取り扱っています。
「ライトロースト」とは、高いテクニックが要求される最も浅い焙煎度合いのこと。甘くフルーティーな香りと雑味のないクリーンな飲み心地に、“コーヒー=苦い”というイメージが覆されます。焙煎豆は販売もしていますよ。

中でも数量限定の「水出しコーヒー」(550円)は、華やかな香りと透明感のある味わいがたまらない一杯。お伴には、スパイスが効いた大人な味わいの「バナナコーヒーパウンド」(500円)がおすすめです。しっとりホロリと口溶けがよく「LEAVES COFFEE ROASTERS」のコーヒーパウダーもよいアクセントになっています。

渡辺通 bound ドリンク

また、自家製のレモンシロップで作る「スパイシーレモンスカッシュ」(550円)も見逃せない美味しさ。レモンと共に漬け込んだてんさい糖の甘味や、シナモン、カルダモンなどのスパイスが豊かに香ります。

渡辺通 bound バー 渡辺通 bound バー

お店は通し営業ですが、18:00からは照明を暗くしてぐっと落ち着いた雰囲気に。カフェメニューに加えて、ワインや日本酒などのアルコールとイタリアンデリも登場し、バースタイルのお店へと変化します。展示されたアートもお昼とはまた違う表情を見せてくれますよ。

渡辺通 bound ワイン

ナチュールワインは泡・赤・白・オレンジワインなど各種を揃え、グラスで800円から、ボトル1本5500円から楽しめます。「bound」の雰囲気に合わせて「とどろき酒店」がセレクトしているとあって、間違いないラインナップでした。

渡辺通 bound 料理

さらに注目は、那珂川でイタリア料理教室「tonno!!/la mani」を主宰するtomoさんが手掛けるデリの数々です。「日替わりのナチュールワインや日本酒とも気取らずに合わせて楽しめるように」と、イタリア料理をベースに和テイストを加えたものまでラインナップは多彩。「ロールピッツァ」(600円)はもっちりと食べごたえがあり、「枝豆と砂ずりのペペロンチーニ」(500円)はニンニクの香ばしさでお酒が進む~!

渡辺通 bound 料理

軽めにつまみたい方は、ハーブやメキシカンといった味を選べる「自家製ナッツとドライフルーツ」(300円)を。しっかりめに食べたい時は、果実味や奥深さを感じるソースが美味な「豚肩ロース 3種の酸味ソース」(1,000円)などの肉料理をどうぞ。

また、毎週木曜日の夜はtomoさん自らお店に立ち料理を提供する“la mani営業”も。この日はレギュラーメニューに加え、日替わりメニューも登場するそうなのでお楽しみに。

渡辺通 bound ドリンク

ちなみに、最後に飲んだ「コーヒーレモンスカッシュ」(600円)も、個人的にかなり好みな味わいでした。スパイシーさとコーヒーの華やかさが絶妙に合わさり、まるでお酒のように艶っぽい風味が広がるんです。

コーヒーも焼き菓子も美味しくて、ワインやデリも本格派。お昼も夜も、1軒目でも2軒目でもふらりと寄れてアートまで楽しめるなんて……! 駅チカでこんな空間、福岡では他にはあまりないかも。これはついつい通ってしまいそうです。

《bound/バウンド》
福岡市中央区渡辺通5-25-11 財津ビル2F
092-707-1190

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」

この記事を書いたひと

UMAGA

homePagefacebookyoutubexinstagram

魅力的な福岡の食文化をもっと楽しんでいただくためのバイブルとして、厳選した信頼性のある情報を毎日更新中。