九州大学キャンパス跡地の再開発以来、続々と新しい店が誕生している六本松エリア。ウワサによると地価の高騰も激しく、ここ数年では福岡市内でも屈指の飲食激戦区になっています。
そんな中、この6月城南線沿いにオープンしたのが韓国料理店の「PADO」です。バス停の真ん前にあり、大きく開かれたガラス張り入口は通りからも目を引きます。
店内はグレーを基調にした内装に、ソファー席を配したスタイリッシュなインテリア。マネージャーの本村さんによると、「最近ロサンゼルスなどで流行している、アッパーなコリアンレストランをイメージしました」とのこと。韓流好きの若者でガヤガヤと賑わっている庶民的な店に比べると、圧倒的に大人な雰囲気です。都心から少し離れた場所で、ゆっくり落ち着いて食事を楽しめる六本松の特性にもマッチしています。
「PADO」は韓国語で「波」を意味する言葉で、名物の一つが新鮮な魚介類を使った料理。生の魚は韓国語で「フェ」といい、まず注文したのが「本日のフェの盛り合わせ」(1,780円)です。この日は柳橋連合市場から仕入れた新鮮なマダイとカンパチに、ヤリイカのチョジャン和えが登場。小皿にも醤油ではなく、チョジャン(韓国酢味噌)とプッコチ(青唐辛子)のみじん切りが添えられています。意外にも白身の魚に青唐辛子の爽快な辛味がよく合い、同じ玄界灘をはさんだ隣国ながら、これほど食文化が違うのは面白いですね。
お次も新鮮な魚介類を使った「海鮮チヂミ」(1,180円)。程よいサイズ感で外側はカリッと焼かれ、中身はふんわり、しっとりとした焼き上がりが絶妙です。海鮮料理は、ほかにもエビを醤油に漬け込んだ「天使の海老のカンジャンセウ」(1,290円)などが用意されています。
そしてこの店のもう一つの名物が、無菌栽培のブランド豚「霧島山麓豚」を使った蒸し豚のポッサムと炭火焼きのデジカルビ。今回は「デジカルビ」(1,590円)を注文しました。オープンキッチンの中央には炭火用の焼台が設置されていて、福岡では珍しい本格的な炭火焼きのデジカルビを提供することができます。
使っている部位は霧島山麓豚の肩ロースで特製のタレにじっくりと漬け込み、炭火で焼いた後も固形燃料で熱せられたアツアツの陶板で提供されます。ボウル型の器にたっぷり盛られたみずみずしい葉もの野菜はサンチュ、サニーレタス、グレーンリーフ、エゴマの4種類。さらにキムチや焼野菜、韓国味噌のサムジャン、ニンニクと青唐辛子のスライス、白ネギと赤唐辛子、大根の酢漬けなど、多彩な薬味が添えられています。葉もの野菜を手の平にとり、デジカルビを好きな薬味で味付けすれば、様々な味の変化が楽しめますよ!
暦の上ではとっくに秋とはいえまだまだ厳しい残暑が続く中、夏バテ防止のために最後は「国産鶏のサムゲタン」(1,590円)でシメることに。国産の丸鶏に高麗人参、栗やナツメ、モチ米などを詰めて2日間煮込んだスープは、まさに滋味滋養にあふれています。小ぶりな土鍋で提供してくれるので、1~2人で食べるのにちょうどいいサイズです。
ドリンクもビールからハイボール、ワインまで豊富に揃っていますが、韓国料理に韓国のお酒が合うのは言わずもがな。韓国ビールからソジュ(韓国焼酎)、生マッコリ、さらに韓国産ジュースまでメニューに並んでいるので、ぜひお試しを!
キッチンとホールを担当するスタッフは、店長の塘里美さん(左)、副店長の成平早紀さんをはじめとする女性が中心。きめ細やかな気くばりが行き届いたサービスで、ゆったり寛いだひと時を過ごすことができますよ。
ジャンル:韓国料理
住所:福岡市中央区六本松2-6-5立花ビル1F
電話番号:092-716-3301
営業時間:17:00~OS22:30
定休日:水曜
席数:カウンター8席、テーブル25席
個室:なし
メニュー:前菜三種盛り合わせ1,180円、本日のフェの盛り合わせ1,780円、天使の海老のカンジャンセウ1,290円、海鮮チヂミ1,180円、ポッサム1,590円、デジカルビ1,590円、国産鶏のサムゲタン1,590円
URL:https://www.instagram.com/padofukuoka/
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう