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メニューは100種以上!魚料理に定評がある高砂の小バコ居酒屋

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城南線と渡辺通りが交わる渡辺通1丁目交差点から南西に少し入った高砂エリア。車が1台やっと通れるほど細い路地に浮かぶ黄色い提灯の明かり。「寅寅寅」と書かれたこちらが、本日お目当てのお店です。

寅寅寅 外観

これまでにも何度か訪れていましたが、かなり久しぶりです。こちらの魅力はなんといっても魚料理がおいしいこと! さらにメニューも100種以上と豊富で、魚以外にも肉料理、野菜料理など、バリエーションも多彩なんです。

寅寅寅 メニュー表

なにを食べても外れなしの「寅寅寅」。それもそのはず、大将の藤井剛さんは福岡の名店「柳町一刻堂」で約9年にわたり料理の腕を磨き、その後およそ3年間、柳橋連合市場の鮮魚店「いと嘉」で魚の知識を深めた料理人。目利き良し、料理の腕良し、さらに愛嬌良しの三拍子揃った人なんです。

寅寅寅 大将 寅寅寅 刺身盛り合わせ

ここでぜひ食べてほしいのが、「刺身盛り合わせ」(1人前1430円・写真は2人前)。大将おすすめの8種のネタを一度に楽しめます。本日いただいたのは、地ダコ、ヤリイカ、戻り鰹、サザエ、アラ、ゴマサバ、ヒラマサ、アジ。すべて天然ものにこだわっているのはもちろん、ヤリイカは甘味を引き出すために細かく飾り包丁を入れ、クエは旨味を凝縮させるために徹底した温度管理のもと数日間寝かせるなど、魚介をよりおいしく食べさせるための工夫が随所に光ります。醤油も九州特有の甘口のたまり醤油ではなく、ダシや料理酒を独自にブレンドしたもの。ややキリッとした辛さも刺身の味わいを引き立てる印象です。

寅寅寅 一夜干し

そして、「自家製一夜干し」も同店を代表する人気メニューです。季節ごとに魚の種類は変わりますが、この日は「魳(かます)」(990円)をいただきました。ほどよく水分が抜けた身はふっくらとした食感で、旨味も凝縮! 干す際に打った塩のみで味付けており、魚本来の味わいを堪能できます。この日は「喉黒(のどぐろ)」(1100円~)、「鯖」(550円)など、12種が用意されていましたが、季節によっては20種以上が揃っていることもあるそうです。価格は仕入れ値で変動しますが、550円程度からと手頃なのもうれしいですね。

寅寅寅 野菜のムース

箸休めにいただいたのは「アスパラガスのムース」(660円)。和食が藤井さんの得意分野ですが、ここ数年、洋食にもチャレンジしており、こちらもその一つ。「知人であるフレンチのシェフに教えてもらったレシピで作っています。コンソメスープにアスパラガスの皮などから取ったダシを合わせ、牛乳を加え、裏ごしして……、洋食も手間暇かかるな~、と実感しているところです」と笑う藤井さん。ただ、大変と言いながらも、嬉しそうなのは、生粋の料理人だからでしょうね。この日はアスパラガスでしたが、使用する野菜は季節によって変わります。

寅寅寅 西海豚と野菜のセイロ蒸し

次に選んだのは肉料理「西海豚バラと野菜のセイロ蒸し」(913円)です。藤井さんいわく「いろいろな豚肉を試してみましたが、長崎県産の西海豚は脂身の甘味と旨味が強いんです。それに臭みもない」とのこと。運ばれたきたセイロの蓋を取ると、立ち上る湯気! 下に敷いた水菜、モヤシ、パプリカなどの上に豚バラ肉のスライスを載せて蒸すだけとシンプルな調理法ですが、これがとても理にかなっているんです。「熱を加えることで豚肉の脂が落ち、その脂が下に敷いた野菜に染み込んで、全部おいしくいただけます」と藤井さん。なるほど!

寅寅寅 ゴマサバ丼

シメは「ゴマサバ丼」(1078円)をいただきます。対馬の伊奈漁港に水揚げされるサバの中でも、一本釣り、水揚げ後すぐに氷で6時間以上冷やすといった規格をクリアしたブランド魚「伊奈サバ」を使用。身はもちろん血合いもキレイなピンク色で、まず見た目の美しさに驚かされます。食べてみると身はプリプリで、臭みも一切なし! 自家製のゴマダレはゴマの風味、香りをしっかり感じられ、もちろんサバとの相性も抜群です。

寅寅寅 店内

店はカウンター4席、テーブル2卓、小上がりの4人掛けが3卓のみなので、予約して訪問するのがおすすめ。
同じ高砂エリアに酒肴も楽しめる日本酒バー「夜更かし 寅寅寅」もあります。テナントビルの建て替わりのため、一旦2022年12月下旬までの営業となっていますが、こちらもぜひチェックしてみてください。

寅寅寅 メニュー表02 寅寅寅 メニュー表03
店舗名:たべる処 のむ処 寅寅寅
ジャンル:海鮮料理、居酒屋
住所:福岡市中央区高砂1-23-12
電話番号:092-534-5722
営業時間:11:30~OS13:30/17:00~OS23:00
定休日:不定
席数:カウンター4席、テーブル4席、掘りごたつ12席
個室:2~10名
メニュー:刺身盛り合わせ1人前1430円・2人前2530円、自家製一夜干し550円~、野菜のムース660円~、西海豚と野菜のセイロ蒸し913円、ゴマサバ丼1078円、活穴子白焼1650円、サザエとまとチーズ焼き979円、イカ香草バター焼き979円、西海豚のリエット770円
URL:https://www.instagram.com/torasan0405/

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この記事を書いたひと

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