数年前から韓国で「タンフル」と呼ばれるフルーツ飴が流行し、その波は日本へも。SNS映えする見た目のかわいらしさから10代を中心にブームとなり、フルーツ飴を食べる「モッパン」や「ASMR」といったYouTube動画のヒットもその人気に拍車をかけました。そして、いちご飴からはじまったブームですが、近頃話題なのが縁日の定番でもある「りんご飴」です。
福岡でも今年に入って続々とりんご飴の専門店がオープンしているのですが……。正直に言うと、りんご飴にあまり良いイメージを持っていなかった私。お祭りの屋台で買うと当たり外れがあり、美味しいと思えるものに出合ったことがなかったからです。
しかし先日「カイタック スクエア ガーデン」1階にオープンした「林檎堂 警固店」のりんご飴を食べてびっくり。かなり進化していました! 食感も味わいもクオリティが高く、これまでのりんご飴のイメージが180度覆されたので、早速ご紹介したいと思います。
「林檎堂」は熊本に7店舗、宮崎に1店舗を展開するりんご飴の専門店です。9月23日に福岡初の常設店となる「警固店」が開店し、10月8日には「美野島店」もオープン。平日でも行列ができる人気ぶりです。
りんご飴は約8種類あり、よく見ると茶色や真っ白なモノなど一見するとりんご飴に見えないものまでショーケースに並んでいます。
店舗より提供
基本の「プレーン」(550円)に加え、チョコレートをクルクルと纏わせた「ホワイトチョコ」や「ピスタチオチョコ」、フランス産アールグレイを使ったパウダーを纏わせた「アールグレイ」や、スパイシーな「シナモン」、甘酸っぱい「ヨーグルト」(各650円)。さらには、ホワイトチョコレートとブルーベリーとクランベリーパウダーでコーティングした「Wベリーホワイトチョコ」(750円)など、パティシエが考案したという多彩なフレーバーに驚きます。
手土産用など持ち帰る場合はカットされていないもの、30分以内に食べる場合はカットされたカップ入り(+100円)がオススメです。購入してすぐに、黄色りんごの品種トキを使った「きいろ」(カップ750円)をいただきましたが、シャキッと新鮮な食感と爽やかな香り、溢れ出す果汁がたまりませんでした。
美味しさの秘密は、季節ごとに厳選するりんごとコーティング用の飴にあると、代表の天野裕斗さんは話します。「りんごとしての美味しさは大前提ですが、大きすぎず、硬すぎず、柔らかすぎないりんご飴に合うりんごを選ぶことに力を注いでいます。飴はりんごの品種ごとに砂糖などの分量や温度を調整し、パリッカリッとした食感が生まれるように工夫。店舗の奥にある厨房で毎日状態を見ながら手作りしています」。
青森のりんご農園に足を運び仕入れる「サンつがる」をはじめ、「シナノスイート」「早生ふじ」「秋映(あきばえ)」。11月頃から冬にかけては高級品種とされる「こうとく」や、蜜入りの「サンふじ」なども登場予定だとか。品種はその日の入荷により変わり、品種によって味わいはガラリと変化するそう。季節ごとに異なる美味しさを楽しめるのも魅力的ですね。
「警固店」にはりんごを象った提灯が飾られており、フォトスポットとしても人気です。こちらの提灯はりんごを加工した際に出る搾りかすを利用して作られた「りんご輪紙」を、青森のねぶた師が骨組みに貼り付けて作った特注品。「生産者と消費者を繋ぎ、りんごを通じて世界を笑顔に!」という想いを掲げ、収益の一部はりんごの生産者へ寄付して植林する取り組みも行っているそう。
りんごへ対する思いとこだわりが詰まった進化系のりんご飴、ぜひチェックしてみてください。10月17日頃からはハロウィン限定品、12月はクリスマス限定品も登場するそうですよ。
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