「時々会ってるけど、店に来るのは4年ぶりかな。すっかりご無沙汰してすみません。」
「2年くらい前にテイクアウトをしてもらいましたよね」
「博多もつ鍋 前田屋」は、Yahooニュースの「福岡のもつ鍋の名店」人気ランキング第1位に選ばれたり、福岡市長から表彰されたりと、地元では知らない人はいないほどの超有名店だ。
オーナーの前田裕介さんとは知り合って約12年になる。友人の紹介で知り合ったのだが、その頃は大名の店で奥様と一緒に働いていて、イケメンと美人スタッフがいるなぁと思ったのを覚えている。
前田さんは大学を卒業してインターホンの会社に就職したが、学生時代にアルバイトで経験したサービス業の楽しさがずっと忘れられないでいた。
鍋料理が大好きだったので、思い切って鍋料理の店を開店したのが13年前。今でも1週間のうち半分は鍋料理を食べているらしい。
当時は正社員3名とアルバイト4名の小さな店だったが、今では店舗数も5店舗になり、正社員24名、アルバイト70名までに成長した。
「博多もつ鍋 前田屋 総本店」は4年前にオープンした店で、もつ鍋だけでなく、イカの活き造りやゴマさば、牛のすもつ、自家製明太子など、福岡の名物グルメを存分に楽しむことができるので、県外からの客人をもてなすには最適だ。
一番人気は「和牛もつ鍋 みそ味」(1,595円)で、来店した7~8割の人が注文するという圧倒的な人気メニューだ。使用しているもつはカットしたものを仕入れているのではなく、大きさや脂の付き具合を見ながら、店内でカットしている。もつに臭みがないので、スープは味噌を濃い味付けにする必要がなく、あえてあっさりした味付けにしており、もつそのものの旨味を楽しんでもらいたいのだそう。途中で無料の「揚げニンニク」を投入すると、風味がとても良くなる。揚げニンニクは購入したものではなく、毎日店内で揚げているのだとか。〆にはちぢれ麺に白髪ねぎを入れて味噌ラーメンのようにして食べるのがオススメ。
もつ鍋は1人前から注文できるできるので、おひとり様でもOKなのは嬉しい。
唐津呼子から直送される「イカの活き造り」(100g 1,650円~)は、ここ総本店限定のメニュー。これも大人気で1日に100杯くらいでることもあるそうだ。イカにレモンを搾ると動きが活発になるので、動画の撮影にはもってこいやね。店で独自にブレンドしたオリジナルの出汁醤油で食べる透明なイカはコリコリした食感が良いよ。後造りはやっぱり天ぷらがオススメ。揚げたてのイカの天ぷらを瀬戸内海の藻塩で食べるとたまらない。
「牛のすもつ」(748円)は、和牛1頭から300gしか取れない希少部位の直腸を極限の薄さにカットしたもの。臭みがなく、コリコリした食感がクセになる。
「ゴマさば」(1,078円)には、天然の真鯖を使っている。薄めに切ることと、ブラックライトでアニサキス対策を2重にしているので安心して食べられるね。
また、「前田屋自家製明太子」は大分県産の柚子と北海道産の昆布で〆たもので、1腹がでかいよ。これで1,078円はお得すぎるね。
「熊本県産特選馬刺し」(1,958円)の部位は、馬の尻周りのイチボで、口の中でとろける感じ。醤油も馬刺し用に店でブレンドしてオリジナルの味にしているのには驚いた。
前田さんとは何度も一緒に食事をしているのに、この取材をするまで「博多もつ鍋 前田屋」が自家製にめちゃめちゃこだわっている店だとは知らなかった。今回オーナー自らこだわりを説明してもらいながら食事をしたが、とても美味しく感じた。接客もスタッフがみな明るいので気持ちがいいね。
最後に裏技を紹介するよ。
ここは大人気店なので、通常は予約しないと入れないが、店に入ってすぐのカウンター10席だけは予約なしでも入れるように空けてある。開店前に並べば予約しなくても食べることができるので、急にもつ鍋を食べたくなった時には助かるね。
ジャンル:もつ鍋
住所:福岡市博多区博多駅東2丁目9-20
電話番号:092-292-8738
営業時間:11:00~OS14:00(土日祝のみ)/17:00~OS23:00
定休日:なし
席数:カウンター16席、テーブル20席、掘りごたつ30席
個室:3~30名
メニュー:和牛もつ鍋みそ味1,595円、和牛もつ鍋しょうゆ味1,595円、和牛辛もつ鍋1,694円、〆の博多ちぢれ麺(白髪ネギ付)374円、イカの活き造り100g1,650円~、ゴマさば1,078円、牛のすもつ748円、前田屋自家製明太子1,078円、熊本県産特選馬刺し1,958円、生ビール638円、角ハイボール528円、レモンサワー528円、グラスワイン528円、黒霧島528円、
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40049686/
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