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エジプト取材同行記

暮らし
RKB毎日放送は福岡県にある放送局ですが、これまでエジプトを舞台にした番組を数多く作ってきました。ここ数年はコロナ禍もあって、取材ができなかったためRKBにとって3年ぶりのエジプト番組となりました。

今回のエジプト取材は、10月末から11月はじめにかけて実施されました。
RKBの撮影スタッフは、福岡から出発。わたしは、考古学者の吉村作治先生とともに、成田空港から飛び立ちました。成田から乗り継ぎ地点のカタール・ドーハまでおよそ14時間、ドーハからエジプト・カイロまでおよそ3時間かけてようやく到着です。日本とエジプトの時差は7時間あります。

撮影スタッフと合流し、向かったのは国立文明博物館。去年4月にオープンした施設でミイラの撮影をしました。表情まではっきりわかる貴重なミイラを番組でご紹介しています。
翌日には、ギザの3大ピラミッドを取材。3つのなかでもっとも大きいのが、高さおよそ150メートルのクフ王のピラミッドです。間近で見ると、とにかくその大きさに圧倒されます。いまの時代でも作るのが困難じゃないかと思われるほどです。いったい4500年前にどうやってこれを作ったんだろうと、本当に不思議に感じました。
ピラミッドの中に入れることは、みなさんご存知でしょうか。番組や写真などで、ピラミッド内部の映像を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。内部に「王の間」と呼ばれる空間があり、そこにある大きな石の箱がクフ王の棺だと、これまで考えられてきました。ですが考古学者の吉村作治さんは「墓ではない」と断言しています。その根拠は、番組内で詳しくお伝えしています。
今回の番組では、ピラミッドの中に加えて、地下にも潜入しています。これは貴重な映像です。ぜひピラミッドの地下の様子も、番組でご覧になってください。

そのほか、カイロ博物館にも行き、有名なツタンカーメン王の黄金のマスクも撮影しました。いまから100年前の1922年11月4日に、ツタンカーメン王のお墓が発見されたそうです。

カイロからルクソールに移動して、カルナック神殿やスフィンクス参道も撮影しました。ラムセス二世の像もとても大きく圧倒されました。
エジプトは古代の遺跡も多く、とても魅力のある都市です。ですが、日本からは遠いため簡単にいける国ではありません。ぜひともこの番組を見て、エジプトの雰囲気を感じていただければ幸いです。

番組では、エジプト取材だけではなく、日本国内の取材もしています。エジプトの文明と日本の古墳・文化遺産の共通点など、新たな視点で吉村作治先生が分析をしました。ピラミッドの謎を解く重大な鍵と言われている太陽の船の発掘・復原の模様もお伝えします。

番組のナレーションは、ミュージカルを中心に幅広くご活躍されている新妻聖子さんに担当していただきました。新妻さんはエジプトが好きで、ピラミッドも実際に見たことがあるそうです。エジプトが題材の舞台「王家の紋章」にもご出演されています。新妻さんの美しい声が、神秘的なエジプトの世界を彩ってくれています。

12月4日(日)午後3時30分から、全国のTBS系列で放送されます。
「ピラミッドの真実!5000年の封印を破る鍵は太陽の船と科学とツタンカーメン」ぜひご覧ください。

RKB毎日放送 番組プロデューサー 渡辺貞紀

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