上質な食材にこだわる清川の「田中田」は、メニュー表に値段が書かれておらず、接待にも使える大人向けの和食店。その系列店に2つの定食店があります。豚汁やチキン南蛮、カレーなど多彩な料理を楽しめる「わっぱ定食堂」と近海の魚介を使った定食や丼が揃う「魚忠」です。どちらも連日オープン直後に満席になってしまう人気ぶりですが、今回は魚を満喫したく「魚忠」に行ってきました。
今泉の国体道路から一本入った場所にあり、シンプルでカジュアルな雰囲気の店内は、テーブルだけでなくカウンター席も多く一人でも気軽に立ち寄れます。私がうかがった時もビジネスマンや若いカップル、マダムまで幅広い世代の客で賑わっていました。
「魚忠」では鮮魚店から毎日朝と夕方の2回届く魚を使った約10種の定食を一日中味わえます。なかでも平日の11:30~15:00にしか味わえない「魚忠ランチ」(1,450円)が個人的におすすめです。メイン料理をサバの塩焼きやアジフライなどの魚料理や肉料理など15種から一つ選ぶスタイルで、今回はプラス150円の「鯛のあら炊き」をチョイスしました。福岡や長崎など九州産の鯛のお頭は、手のひらよりど~ん大きくインパクト大!(仕入れにより大きさは異なります) ほろっとほどけるようなしっとりとした白身に甘辛のタレが染み渡り、これがうまいのなんの! ついつい夢中になって骨にむしゃぶりつきながら食べてしまいました(笑)。あら炊きを受け止めてくれるご飯には、甘みたっぷりの島根産「つや姫」を使用しています。ご飯はおかわり自由なので安心してお腹いっぱい味わいましょう。ほかに鯛のお刺身や卵焼き、小鉢、味噌汁もついてきて大・大・大満足です。
もう一つおすすめしたいのが名物「鯛茶漬け」(1,780円)。美しく並べられた鯛の刺身にうっとりしつつ、「ご飯のお椀が二つ?」と不思議に思っていると「一つは丼にして、もう一つはお茶漬けで楽しんでください」と店長の竹下貴光さんが教えてくれました。
まずは鯛をご飯にのせて鯛丼に! ねっとり濃厚な鯛の甘みがたまりません。お次は鰹が香るあつあつの出汁をかけてお茶漬けに。半レア状態の鯛と三葉のハーモニーが絶品です。2つのスタイルを楽しめるなんて何だかトクした気分になっちゃいます。
ちょっと贅沢したいな~という時には「魚忠丼」(味噌汁・山芋とろろ・茶碗蒸し付き2,980円)がピッタリ。イクラ、ウニ、マグロの赤身、中落ち、サーモン、ヒラス、鯛、イカなど華やかなヴィジュアルに目が釘付けになります。まずは胡麻醤油をかけてさっぱりと、次は山芋とろろで味変しながら満喫しましょう。
もう一つ注目したいのが、昔人気だった「ぜいたく丼」(味噌汁・山芋とろろ・茶碗蒸し付き5,900円)の復活です! 最近、戻りつつあるインバウンド客向けに、円安の今こそ楽しんでほしいと再登場した、イクラ、マグロの中落ち、生うにをたっぷり使った超豪華丼なのですが、意外なことに日本人のお客さんのオーダーも多いのだとか。新しい一年の始まりに豪華なランチ&ディナーを堪能するのもいいかもしれませんね。
また「魚忠」では、海鮮丼の刺身をご飯と別皿にできたり、丼ものは別皿でご飯のおかわりをくれたり、細やかなサービスもニクいんですよね。また定食だけでなく一品料理もあり、日本酒や焼酎もあるのでちょっと一杯飲んで帰ることもできますよ。
ジャンル:海鮮料理、定食・食堂
住所:福岡市中央区今泉1-18-26
電話番号:092-732-9292
営業時間:11:30~OS21:00
定休日:水曜、その他不定休あり
席数:カウンター18席、テーブル12席
メニュー:本日のお刺身と選べるメイン膳1,580円~、鯛茶漬け1,780円、魚忠丼2,980円、ぜいたく丼、5,900円、魚忠ランチ1,450円、お子様ランチ990円、カツ丼極み1,480円、かんぱち胡麻醤油1,080円、玉子焼き390円
URL:http://uochuu.net
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