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海外からも客が訪れる、ソムリエ秘蔵のワインコレクション

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渡辺通りから薬院駅に向かう城南線を見下ろすビルの2階で、今年開店20周年を迎える「ワイン&ダイニング ヴィニュロン」。店の中央に設置されたガラス張りのワインセラーにはオーナーソムリエ・福島浩一郎さんが買い集めてきた秘蔵のボトルがストックされ、質・量ともにそこいらのワインショップ顔負けのラインアップを誇っています。

ヴィニュロン_セラー1 ヴィニュロン_セラー2

セラーの壁面やガラスにはびっしりとフランス語の文字が手書きされ、その多くがフランスの生産者からこの店に贈られたサインとメッセージ。福島さん自ら現地を訪れながら、長年にわたって築き上げた幅広い人脈を示しています。

ヴィニュロンパスタ

3年前に就任した上田辰夫シェフの手による料理は「おまかせコース」(7,700円~)も用意されていますが、ワインに合わせてアラカルトで注文するのがおすすめです。前菜は2,200円、メイン料理は3,800円のワンプライスですが、すべて2人前のポーションなので使っている食材を考えるとかなりのお値打ち価格です。シェアを前提にしていますが、ハーフポーションでもオーダーできます。
まず注文したのは、前菜から「本日の鮮魚のカルパッチョ ルイユヨネネーズと国産グリーンレモンの香り」(写真は1人前1,400円)。厚切りにした魚介類に南仏風のルイユソース合わせてキャビアを添えた贅沢な一皿は、キリッとしたシャンパーニュか辛口の白ワインによく合います。

ヴィニュロン02

2皿目は「熊本県産鹿とフォアグラのテリーヌ(写真は1人前1,400円)。定番メニューでは豚と鶏レバーを使った「パテドカンパーニュ」が人気ですが、こちらは八代市東陽村の猟師が仕留めた鹿を使ったもの。ジビエながらも臭みがなく、コクのある味わいです。スペシャリテのフォアグラのテリーヌも付いたリッチな一皿です。

ヴィニュロン和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

メインに選んだ「和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」(写真は1人前2,300円)は、赤黒く煮詰めたソースから濃厚な赤ワインの香りが漂ってきます。上田シェフが「毎日抜栓する赤ワインをソースにも使っています」というように、他の店ではなかなか真似ができない贅沢なレシピ。ホロホロになるまで煮込んだ和牛のほほ肉は、これ以上赤ワインに合う料理もないというほど絶品です。

ヴィニュロン_ワイン

日替わりのグラスワイン(800円~)は10種類ほどで、シャンパーニュ・白・赤の3杯セット(3,000円~)がかなりお得です。中には「えっ、このワインがこの値段で飲めるの?」という銘柄も。高級ワインの価格はこの20年の間に数倍から数十倍に上がっていますが、福島さんは仕入れた時の価格をベースに値付けしているとのこと。現在の価格を知って人にとっては信じられないほどリーズナブルに飲むことができることから、この店の噂は香港やシンガポールなどのワイン愛好家にも知れわたっているそうです。

ヴィニュロン_店内

カウンター席もあり、軽いおつまみ(700円~)で一杯というワインバー的な使い方もできます。ワイン初心者はシニアソムリエである福島さんのレクチャーを聞きながら、いろいろなワインを試してみるのもいいでしょう。

ヴィニュロン_メニュー
店舗名:Wine&Dining Vigneron(ヴィニュロン)
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市中央区高砂1-24-24 Fコラソン薬院2F
電話番号:092-531-3880
営業時間:18:00~OS21:30(最終入店23:00)
定休日:火曜
席数:カウンター6席、テーブル12席
個室:なし
メニュー:ワインのおつまみ700円~、本日の鮮魚のカルパッチョ ルイユヨネネーズと国産グリーンレモンの香り(2人前2,200円)、熊本県産鹿とフォアグラのテリーヌ(2人前2,200円)、和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み(2人前3,800円)、シェフおまかせコース7,700円~、チャージ500円・サービス料5%

URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40000309/

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この記事を書いたひと

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