2023年の2月3日は「節分」です。皆さんは毎年「節分」をどう過ごしていますか? 旧暦では「立春」が一年の始まりとされており、その前日である「節分」は冬から春へと変わる大切な節目の日。季節の分かれ目には邪気(鬼)が入りやすいと考えられているので、しっかりと鬼を払い、新しい季節に福を呼び込みたいですよね。
節分アイテムもすべて揃うプロ御用達の店
「今年は張り切って節分の準備をしよう!」。そう考えた私は、“博多の食材市場”でお馴染みの「たべごろ百旬館」に行って来ました。プロの料理人や食にこだわりのあるお客さんが集うこのお店には、あらゆる食材が種類豊富に揃っているからです。地下鉄七隈線・渡辺通駅の目の前という利便性の良さも魅力。1,000円以上の買い物で、駐車場が1時間無料となるサービスもありますよ。
さて、節分で欠かせないものの一つといえば「節分豆」ですよね。店内には1月下旬になると「節分コーナー」が登場し、こんな「節分豆」がズラリと揃います。お面付きの豆から個包装タイプまで並んでおり、豊富な種類から選べるのがいいですね。
惣菜コーナーに並ぶ恵方巻きが大人気!
さぁ「節分豆」をゲットしたら、お次は「恵方巻き」です。「百旬館に恵方巻きがあるの?」と思ったそこのあなた、“博多の食材市場”を侮ってはいけませんよ。「百旬館」には、店内で手作りする料理やお弁当が並ぶ「惣菜コーナー」と、毎朝「長浜鮮魚市場」で買い付けを行う直営の「鮮魚コーナー」があります。すなわち、毎年「節分の日」には、この新鮮で良質な魚介を使った手作りの恵方巻きも登場するんです。
「百旬館では1998年の創業時から恵方巻きを販売しているんですよ。ね、美弥子さん」。店長の田中尚輝さんがそう声をかけると、創業時から「百旬館」を支えているという惣菜コーナーの田中美弥子さんもにっこり。
「今でこそ恵方巻きは浸透していますが、創業当時、福岡では恵方巻きを知らない人がほとんどでした。当時の上司から“大阪では太巻きを丸かぶりする風習があるから、うちでも売り出そう!”と提案されて……。初めてなのに1000本も作ったんですよ。でもそれが好評で売り切れて、それ以来毎年の定番になりました」
「毎年人気の『七福巻』の具材は、創業当時から変わりません。焼穴子に厚焼き玉子、椎茸、かんぴょう、田麩、キュウリ、ミツバの7種類。パクっとかぶり付きやすいサイズ感で味のバランスも良く、私のお気に入りです」と田中美弥子さん。
今年の恵方は「南南東のやや南」だそうですが、予行練習の気持ちでひと足早くガブりといただきました。穴子や玉子焼きの旨味、かんぴょうや椎茸の甘味、キュウリやミツバの食感と清涼感……うん、恵方巻きはやっぱりコレですね! すべてが絶妙な塩梅で美味しいです。
1本594円、2本入りは1,134円となっており、1月29日(日)までは惣菜コーナー店頭で事前予約もできますよ。自宅用はもちろん、お得意先への手土産に……と数十本単位で予約される方もいるそう。2月3日(金)の店頭販売分は数量限定なので予約しておくのがおすすめです。
寿司店に負けない「海鮮恵方巻」も!
「僕は海鮮系の恵方巻きが大好きなんです。プロの料理人の方々が仕入れに訪れる鮮魚コーナーの魚介を“これでもか!”と巻いているので、何とも贅沢な美味しさなんです」。田中店長がそう言って紹介してくれたのは、数量限定の「海鮮恵方巻」です。
写真は本マグロの大トロ、中トロ、赤身、大葉を包んだ「海鮮恵方巻 まぐろづくし」(1本2,376円)。「百旬館」の本マグロは、かつて「長浜鮮魚市場」の仲卸店でマグロ部門を担当していた鮮魚部チーフの瀧村俊和さんが目利きしているので、本当に質がいいんです。口いっぱいにとろける本マグロの甘味と海苔の香りがたまりません。
「まぐろづくし」の他にも、「海鮮恵方巻」(1本1,058円~)は3種類用意されています。写真は、本マグロ中トロ、真鯛、煮穴子、カンパチ、サーモン、厚焼き玉子などを巻いた「海鮮恵方巻 特選」(1本2,138円)。具材がはみ出るほどにぎっしりと詰まっており、寿司店に負けないクオリティの高さに驚きます。
さらには、もっとスゴイ「百旬館特製 海鮮恵方巻」(1本3,218円)も登場します。中には、本マグロ中トロやブリ、カンパチといった鮮魚に加え、煮穴子、帆立、イクラの醤油漬けなどの素材があふれるほどにぎっしりと! 脂ののった鮮魚に新鮮な帆立の甘味、プチっと弾けるイクラの塩気がとりどりに広がって、何て贅沢な美味しさなんでしょう。これを食べれば、間違いなく“口福”になれますね。
各種「海鮮恵方巻」は予約できず、当日の店頭販売のみとなっています。数量限定の早いもの勝ちなので、午前中を狙って買いに行くのが良さそうです。
節分には「イワシ」を食べるのもいい?
また、西日本エリアや奈良県などの一部地域では、「柊鰯」(※)を玄関に飾り、節分の日に焼いたイワシを食べる文化もあります。イワシを焼く時に出る煙と臭いで鬼を払い、そのイワシを食べて体内の邪気も追い払うのだとか。
福岡でイワシを食べるなら……と考えた私は、鮮魚部の冷凍コーナーで良いものを見つけました。脂のりが良い特大サイズの国産イワシを厳選して作る「百旬館」オリジナルの「いわし明太 特大」(3尾880円)です。イワシは血抜きなどの下処理を丁寧に行った後、特製の調味液に2日間ほど漬け込み、その後お腹にたっぷりと明太子を詰めているそう。食べる前に自然解凍して魚焼きグリルやオーブンレンジで焼いていただきます。脂がのった身とぎっしり詰まった明太子でお酒が進む~。恵方巻きの前に「いわし明太」で軽く晩酌するのも良さそうですね。
その他「節分そば」や「こんにゃく」「けんちん汁」「福茶」をいただく地域もあるそうですよ。日本の文化は知るほどに面白く、季節の行事はいくつになっても楽しいものですね。「百旬館」で節分アイテムを揃えて鬼を払い、福を呼び込めば、暖かな春はもうすぐそこです。
余談ですが、個人的には「百旬館」の惣菜コーナーのお弁当も大好きです。「百旬館」の食材で作られているので、魚料理はもちろんのこと、和洋中どれも美味しいんですよ。春の行楽シーズンにもオススメなお弁当の紹介は……また別の機会に。
※柊鰯(ひいらぎいわし)=焼いたイワシの頭に柊の枝を刺した魔除け。「柊の葉の棘が鬼の目を刺す」とされている。(イワシの臭いで鬼を誘い、棘で刺す……との説も)
《たべごろ百旬館/ひゃくしゅんかん》
福岡市中央区渡辺通1-11-16
092-731-3014(代表)
8:00~21:00(対面販売コーナーは15:00頃まで)
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