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一口ごとに鮮烈な味わいが広がる、自由な民族料理×ワイン

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大人のムードが漂うけやき通りにある「Mon an」。大手門の焼鳥店「鳥次」が手がけるエスニック料理とワインをテーマにした「mon an Ethnic」としてスタートし、2021年から初代料理長・水田さんの店「清喜」系列の店となり「Mon an」と店名を改めメニューを一新。ますます人気が高まっていると聞き、お邪魔してきました。

モンアン外観 モンアン店内

見逃してしまいそうな小さな看板の奥に、落ち着いたおしゃれな空間が広がっています。ゆったりとテーブルが3つ配され、奥にカウンターが8席あります。

モンアンのスタッフ

2021年に「清喜」系列店になってから総料理長を任されている北里卓也さん(写真右)は、ビストロで腕を磨いた料理人。フレンチとエスニックって一見違うジャンルのようですが……「そもそもフランスも異国文化と混じり合う土地。ビストロ時代から、北アフリカの焼きなすのムースであるババ・ガヌーシュや中東のひよこ豆のコロッケ・ファラフェルなどはよく作っていました」と北里さん。それをヒントに「エスニック」の解釈をアジアから広げ、ヨーロッパ、南米、地中海沿岸、中東などの世界の民族料理を味わえるようメニューを一新。さらに「清喜」系列らしく肉のランクもアップしています。

また北里さんの奥様の由妃子さん(写真中央)は、レバノンやジョージアなど中東のワインに造詣が深いソムリエ。ワインはナチュラルワインからクラシックなものまで世界中からセレクトしています。さらに系列店「餃子のおそ松」(六本松)から料理人の末山克行さん(写真右)が加わり、3人で店を切り盛りしています。

モンアンのニャンカム

突き出しの「ミャンカム」は、「mon an Ethnic」時代からの名物。タイの宮廷料理で、エゴマの葉の上にチャツネや鶏肉の甜麺醤、ココナッツ、ネギ、ナッツなどがのっていて、手で葉を巻いてパクリといただきます。噛む場所が変わる度に風味も変化する、口の中をさっぱりとしてくれる“ハーブスナック”です。

モンアンのサラダ

その次にいただいたのは「炙り〆め鯖と青唐辛子・パクチーのサラダ」(1,540円)。中国のサラダ・老虎菜(ラオフーツァイ)をベースにしたサラダでパクチーがたっぷり! 塩とレモンでマリネして唐辛子を効かせたシンプルなサラダなのですが、これがクセになる味わいなんです。ローストしたピーナッツの食感もよく、何よりパクチーとシメサバとの相性の良さにびっくり。お代わりしたくなってしまうほどお気に入りの一皿になりました。

モンアンのステーキ

お肉も食べたくなり「牧草牛のフィレステーキ」(100g2,640円~/写真は200g)をオーダー。フライパンとサラマンダーで交互に焼くことでしっかり焼きの香りをつけた芳しいステーキは、肉の旨味をガツンと楽しめます。アルゼンチンのバーベキューソース「チミチュリ」をつけていただくと、パセリとビネガーのさっぱりとしたソースが肉の甘味を際立たせます。自家製粒マスタードも美味でした。

モンアンのフォー

シメに味わいたいのが「木下牛のフォーボー」(1,650円)。「清喜」で味わえる希少な木下牛をこちらでも味わえるのは嬉しいですね。 鶏ガラと木下牛を合わせた澄んだスープは、さっぱりしているけれど奥深いコクが広がる絶品スープです。ツルツルとした食感のフォーをパクチーや生のモヤシと一緒にかきこむようにいただきました。

「あえて味を均一にまとめるのではなく、一口食べるごとに味わいが変わる、民族料理の楽しさを感じてもらえたら」と北里さん。今まで知らなかった味と出会える、刺激的な食体験を約束してくれるお店です。

モンアンメニュー
店舗名:Mon an(モン アン)
ジャンル:各国料理、アジア料理、ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市中央区赤坂3-9-28大産赤坂ビル1F
電話番号:092-722-6860
営業時間:16:00~翌1:00
定休日:火・水曜
席数:カウンター8席、テーブル16席
メニュー:炙り〆め鯖と青唐辛子・パクチーのサラダ1,540円、牧草牛とフィレステーキ100g2,000円~、木下牛のフォーボー1,650円、豚肉と舞茸のRCG1,320円、ガパオライス1,320円、ファラフェル770円、野菜とデュカ440円
URL:https://www.instagram.com/mon_an_fukuoka/

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この記事を書いたひと

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