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3年ぶりの北九州マラソン|アナウンサーコラム

「さあ行くんだ その顔を上げて」――。ゴダイゴの「銀河鉄道999」が流れる会場で先月19日、3年ぶりに北九州マラソンが開催された。この曲に背中を押されるように約1万1000人のランナーが北九州路を駆け抜けた。

2時間19分で通過しなければリタイアとなる15キロ関門とフィニッシュ地点の様子を、私はテレビ中継でお伝えした。15キロ関門で、間に合わなかったランナー。北九州マラソンに向け中止になった期間も日々練習をしていたそうで、悔しさをにじませていた。

フィニッシュ地点では、体力も限界で苦しいはずなのにカメラに向かって笑顔で手を振るランナーもいて、声援を送りながらもこちらがパワーをもらっているように感じた。
フィニッシュしたランナーたちは「銀河鉄道999」のキャラクター・メーテルが描かれたメダルを掛け、喜びを露わにしていた。

モノレールやマンホールも「銀河鉄道999」仕様の北九州市。北九州市民と切っても切り離せない漫画家の松本零士さんの訃報が翌20日報じられた。「あの人はもう思い出だけど 君を遠くで見つめてる」。「銀河鉄道999」の歌詞にもあるように松本零士さんの遺志は生き続け、天国から見守ってくれているだろう。

3月4日(土)毎日新聞掲載



本田奈也花 RKBアナウンサー。 長崎県長崎市出身。

【担当番組】
テレビ:タダイマ! ラジオ:カリメン ほめ×ほめナイト おしゃべり本棚

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