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韓国で大人気! 高級マンゴーピンス編!RKB海外戦略特派員の現地レポート

みなさん、こんにちは。韓国担当の安部敏恵です。
今回は、韓国の夏には欠かせない韓国かき氷「ピンス」の話題をお届けします。

韓国かき氷のピンスとは、元々は日本と同じように、削った氷の上にシロップやあずきをのせて食べるもので、普及したのは1910年ごろと言われています。時代の流れとともに現在のピンスは、牛乳氷を滑らかに削ったものが主流となり、いちごやチョコレートソース、きなこ、アイスクリームなど、さまざまなトッピングが楽しめるようになりました。

ピンスは、口の中に入れると一瞬で溶けてしまうフワフワな食感が魅力で夏のデザートの代表格です。

カフェやホテルでは、夏になるとピンスを食べて涼もうとする人で大賑わいです。

そんな中、ここ数年マンゴーを使ったかき氷が人気を集めています。特に、高級ホテルが趣向を凝らしたメニューを出し、マンゴーピンス戦争とまで言われています。驚くのは、どのホテルも2、3人で分けて食べるサイズで約5,000円~6,000円、そのかき氷を求めて連日ウエイティングができるほどの人気なのです。かき氷に5,000円ですよ!

日本では、家で作ったり、花火大会などで食べたり、カフェで食べたりしますが、高級ホテルでかき氷という楽しみ方が定番ではないので、私はまずその価格に驚きました。韓国では、コロナの影響でかき氷を家で作って食べる人も見られるようになりましたが、基本的にお店で食べるもの。それでも、一般的なカフェの3倍以上する高級ホテルの人気の秘密は一体どこにあるのでしょうか。

それは、近年韓国でよく耳にする「小確幸(ソファッケン)」が影響していると言われています。"ささやかだけど確実な幸福"という意味です。実現性の低い大きな目標より、身近なところで実現できる幸せを謳歌しようとする若者たちが増えていて、1泊3万円以上するホテルには泊まれないけど、ちょっと頑張れば手が届くホテルの贅沢なかき氷を食べて、非日常を味わいたいと言う人が多いのです。

氷が見えないほどマンゴーが盛り付けられたピンスや、ドライアイスで神々しく見えるもの、金粉がのったものまで、人々が高級ホテルのマンゴーピンスに夢中になるのも理解できました。一口いくらだろうと考えながらも、口に運ぶたびに変わる氷の食感とマンゴーの甘さは、私に夢のような幸せの時間を与えてくれました。おそらく、訪れる人も同じような幸福感に包まれていたことでしょう。これが、ソファッケンというものか。高級マンゴーピンスのおかげでコロナ禍のストレスも軽減されたような気がします。
 

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