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夏バテだけじゃない!暑い季節に気をつけたい"6つの症状"

大賀薬局

今年の夏も暑い日が続いています。
みなさん夏バテしていませんか?

そもそも「夏バテ」とは、なにが原因でどのような症状を指すのでしょう?
「夏バテ」とは主に、普段より疲れやすい、体が重だるい、気力や食欲がわかないなど、この時期の高温多湿が原因となり起こる身体の異常な症状のことを指します。

実は「夏バテ」という言葉は、日本でエアコンというものが普及し始めた昭和30年代辺りから、外との温度差に対応できなくなることが原因で、体に色々な不調があらわれ出した時に使われ始めた、意外と新しい言葉のようです。

「夏バテの他にもある、夏に起こりやすい症状」

夏の体調不良は「夏バテ」の一言で片付けてはいけません。
他にも気をつけなければならない症状があるのです。

1. 『水虫(白癬菌)』

高温多湿な靴の中など蒸れた箇所に発生しやすくなる水虫は、放っておくと原因となる〝白癬菌"が爪や角質の奥まで侵入してきて、なかなか治らなくなってきます。
水虫は、早めに塗り薬などで対応することで、一見治ったように見えることがありますが角質層に潜んで繰り返し現れてくる場合も多いので1ヵ月以上の薬の継続をおすすめします。
また、手足以外の股間などの体にできる「たむし」も同じ白癬菌です。

2. 『皮膚炎全般』

1年のうちで最も日差しが強い夏は「あせも」、「虫さされ」、「日焼け」、「アトピー性皮膚炎」、「接触性皮膚炎」などの皮膚炎全般の発症が最も多くなる季節です。
特に「接触性皮膚炎」は、夏の暑さと汗で身につけているアクセサリーや時計等の一部の成分が溶け出して普段は何ともない皮膚にかぶれが起こりやすくなります。
これは金属に限らず、革製のものでも同様のことが起こります。
この時期、汗をかいたら、いつもよりこまめに汗を拭きとりましょう。

また、日々の日焼け止め対策はもちろんのこと、強い紫外線の影響によって肌にあらわれてくる「シミ」や「シワ」へのケアも普段より入念に心掛けましょう。

3. 『冷房病』

本来、人間が暮らす自然環境の温度の対し、クーラーが効いた場所に長時間いることで体温の調節を行う自律神経がバランスを乱してしまい、足腰の冷え、疲労感、頭痛やめまい、吐き気などの症状が起きることを「冷房病」と呼んでいます。
「冷房病」の対策は、なるべくクーラーの冷気が直接肌に当たらないようにして、設定温度は外気との温度差5℃以内を意識しましょう。

そして、軽く汗をかく程度の運動などを怠らず、十分な睡眠をとって規則正しい生活を行い自立神経の機能がきちんと発揮できるように努めましょう。

4. 『低血圧』

夏は気温の上昇により体内の熱を放出するために血管が拡張する傾向にあります。
加えてたくさん汗をかくことで、血管内の水分と塩分を失ってしまい血液の循環量が減少し、心臓から拍出される血液の量も少なくなってしまいます。

こうした理由で夏は血圧が下がりやすく、「低血圧」の症状を起こしやすくなります。
普段から血圧が低めの人や、高くて降圧剤などを服用されている人は、特に脱水症状や熱中症に十分に気をつけて対策をとりながら日々の血圧の変化にも留意しましょう。
またその一方で、室内外の温度差による血管収縮で「高血圧」になる人も多いのでご注意を。

5. 『胃腸の不調』

暑さでつい冷たい物をとり過ぎて胃腸を冷やし機能の低下を起こすと、体に余分な水分がたまって下痢や吐き気、食欲不振などの不調を生じやすくなります。
胃腸は、気力を生む臓器であり、栄養物を消化・吸収して体力のもとをつくる臓器です。
この時期こそ、なるべく常温のものや温かいものをとって、胃腸を含めた内臓をいたわりましょう。

6. 『不眠、頭痛、のぼせ感』

不眠や頭痛、のぼせ感などは、本来、様々な原因や体質によって起こる症状ですが、夏の暑い時期には、体温が上がるのとともに血液の温度も上昇して血が熱を持ち、のぼせを感じたり、なかなか眠れなかったりひどくなると頭痛を起こすケースも多いようです。
こうした場合の対処には、それぞれの体質も考慮の上、熱を持った血液、いわゆる「血熱」を冷ます漢方薬の活用も効果的です。

夏に起こりやすい様々な症状への対策は、まず何よりも〝日々の生活習慣を整えること″から始まります。

この機会にあらためて、普段の生活や行動を見直してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いたひと

大賀薬局

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