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横浜家系ラーメン内田家 九州初進出!

"内田家"旋風が止まらない! 直系店&九州初家系にも要注目

この勢いは本物だ。2020年4月、横浜家系総本山"吉村家直系店"の冠を掲げ博多駅前に堂々オープンした「ラーメン内田家」。煮豚ではなく、感じが示す通り本物の"焼豚"にこだわるチャーシューに、その旨味が染みた濃い醤油ダレ。家系の証でもある「酒井製麺」の力強い太麺。そして、魅惑の組み合わせ"ラーメンライス"など、本場の味、システムをそのまま博多の地へ持込、ラーメンファンの心と胃袋をガッツリと掴んでいる。

店主の内田陽介さん自身もかつては筋金入りの吉村家ファンの一人。長くくすぶっていた思いが弾け、家系ラーメンの生みの親であるレジェンド・吉村実さんへ弟子入りを志願した。「生半可な気持ちでは入門すら許してもらえません。わたいは本気を示すために頭を丸め、吉村社長に何度も頼み込みました」。

熱意が通じようやく修行が許された内田さんはまず、吉村さんの職人としての覚悟に感銘を受けたと話す。「吉村社長は毎日深夜3時には仕込みに来られます。それを1974年の創業から50年近く続けているというから驚き。

私もその時間に厨房に入るようにして"社長の仕事を獲る"という貪欲な姿勢と気配りをもって臨みました。ラーメン作りの技だけでなく、職人としての感覚を磨いていただけた貴重な時間でしたね」と、修業時代を振り返る内田さん。

【ラーメン内田家 店主 内田 陽介さん】昭和53年宮崎出身。20代前半よりラーメンの道に入り、海外でも腕を磨いてきた。「初めて食べた時の衝撃が忘れられない」と、横浜家系ラーメンの総本山「吉村家」に入門。厳しい修行の末、九州初の吉村家直系店である「ラーメン内田家」を2020年に開業

福岡でも家系を掲げている店が増えている昨今であるが、これらの話からも直系を掲げるプライド、職人魂をもった同店が特別であることが分かるだろう。

「ラーメン 内田家」はこの直系店のほか、独自のライン"九州初の家系"を広めるべく博多本店(西月隈)、春吉店(次ページ参照)と続々とオープンし、勢力を拡大している。今後の動向から目が離せない。

【ラーメン(710円)】豚ももを使った肉厚で柔らかいチャーシューも特徴。釜の中でジリジリと焼いた肉を漬け込んだ醤油がラーメンの元ダレとなる。豚骨と鶏の肉系スープに親鳥から取る鶏油が繊細な香りを添える

【元気のリラーメン(830円)】定番ラーメンの海苔3枚から8枚に増量。ラーメンと相性のいい吉村家オリジナルの海苔を使用。土産用海苔(1袋350円)も売っている

【油そば(550円)】ガッツリ系スープOFFで、1杯550円とコスパもグッド。濃厚な味のなかで刻みタマネギの風味、食感がアクセントになる

【チャーシューまぶしごはん(290円)】刻みチャーシューに濃厚なタレがかかる。ラーメンライスと同じように、大判のノリを包んで食べるのもいい

【キャベチャー(100円)】ラーメンの追加トッピングに。そのままポリポリと食べても美味しい。「ねぎチャー」もある

お客様は味作りの師なり 謙虚な姿勢で博多流家系を提案

世界を見据え常にチャレンジ! ラボの役割も担うロードサイド店

内田家は現在、直系店ほか、博多本店(西月隈)、春吉店の3店舗。吉村家の味、製法を忠実に再現する直系店に対し、後者の2店は"九州発の家系"という意欲的なコンセプトを掲げている。

【博多本店 店長 田邊 圭亮さん】昭和54年、鹿児島出身。ラーメンの修業時代に内田さんに出会い、その熱い人柄に惚れ込む。「内田社長の世界を見据えた明確な経営ビジョンにも心動かされ、入社しました」

「頑なに伝統を守る直系店。そして、ラーメンの新たな可能性を示すべく、チャレンジする場が博多本店をはじめとするもう一つの内田家です。醤油は甘さとキレのバランスのいい福岡産を採用し、麺も地元製麺所のもの。さらに、低温調理の豚ロースチャーシューを盛るなど、"革新の家系"を開発しました」と内田さんは胸を張る。

隣で頷く博多本店の店長、田邊さんは続けて。「家系の間口を広げる役割を担う博多本店は、駐車場を備えたロードサイド店舗。ドライバー、ファミリー層もターゲットにしています。おかげさまで最高のスタートを切りましたが直後、より多くのお客様を迎えるために拡張工事に。状況を見極め、すぐさま動く内田社長の決断力はさすがと舌を巻きますね」。

4月リニューアルした博多本店はテーブルを増やし、幅広い年齢層が利用しやすい造りに。「全国の有名店を呼ぶ麺イベントの会場にもしたい」と、内田さんは力を込めて話す。

【ラーメン(710円)】福岡の醤油を使い、直系店より塩気を抑えてある。麺は「製麺屋 慶史」のもので、チャーシューが異なるのも特徴。「直系店の味と九州初の家系。違いを楽しんでもらいたいですね」と内田さん

【辛ねぎラーメン(860円)】特製辛味ダレであえた白ネギをこんもりとトッピング。シャキシャキとした食感、ピリ辛味がクセになる。辛ニラ(120円)、キクラゲ、モヤシ、キャベツ(各100円)など追加トッピングも多数用意

【春吉店】 目指すのは言わば"新しい老舗" 春吉でも内田家旋風を起こす!

覚悟をもって暖簾分け店主の道を選んだ若きラーメン職人

4月10日にオープンした「内田家 春吉店」は、"暖簾分け店主"として先陣を切った河畑浩太さんが迎える店だ。河畑さんは17歳から約10年間、内田さんも親交の深い「博多一幸舎」大将・吉村さんの元で修業。店長を務めていた西中洲店の場所をそのまま受け継ぐ形で、「内田家 春吉店」のオーナーとなった。

「長く鍛えていただいた吉村大将。暖簾分け店主の話をいただいた内田社長とも私の恩人です。直系店の一杯を体感したことで家系ラーメンの魅力にどっぷりとハマったこと。そして、内田社長の大きな志、モットーとしている"思い込みを捨て、思いつきを拾おう"という言葉にも共感し、春吉店の店主となる道を選びました」と河畑さんは話す。

【春吉店 店主 河畑 浩太さん】平成4年福岡出身。「博多一幸舎 西中洲」の店長を経て、2021年4月「ラーメン内田家 春吉店」のオーナーに。「経営者となり身が引き締まる思い。家系の一大旋風を起こせるよう頑張ります」

春吉店は右ページの博多本店と同じく"九州発の家系"が楽しめる店舗。「魚系ラーメン」や「ちゃんぽん」など、直系店にはないメニューも掲げている。

「浩太(河畑さん)は若手のホープ。今は内田家の屋号を掲げていますが、自らの個性を打ち出し、ゆくゆくは"河畑家"に改名してもいいと思っています。それぐらいの気概で頑張って欲しいですね」と、内田さんはエールを送る。

【魚系ラーメン(780円)】"九州初の家系"を掲げる博多本店、春吉店でしか食べられない独自のメニュー。たっぷりとのるカツオ節にスープの熱が入り、食べ進めると出汁感が強くなってくる

【ちゃんぽん(750円)】ベースは豚骨、鶏ガラを主体とした家系のスープ。炒めた野菜や豚肉の甘さが溶けて、まろやかな味わいに。麺にも旨味が染みている

店舗情報

横浜家系総本山 吉村家直系店 ラーメン内田家

横浜家系総本山 吉村家直系店 ラーメン内田家

住所 福岡市博多区博多駅前3-9-12
電話番号 092-292-3005
営業時間 11:00~OS21:45
定休日 不定
座席数 19席
駐車場 なし
カード 不可

横浜家系ラーメン 内田家 博多本店

住所 福岡市博多区西月隈3-15-11
電話番号 092-710-7232
営業時間 11:00~21:00
定休日 不定
座席数 28席
駐車場 あり(22台)
カード 不可

横浜家系ラーメン 内田家 春吉店

住所 福岡市中央区春吉3-11-18
電話番号 092-401-4544
営業時間 11:00~21:00
定休日 なし
座席数 18席
駐車場 なし
カード 不可

※この記事は、シティ情報ふくおかの『麺本2021』より抜粋して掲載しています。
≫ 福岡の街の情報盛りだくさん「ふくおかナビ」

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