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生き物 バンザイ!! ~トンボ玉に息づく小さな生命~

2.5㎝~3㎝ほどの小さな「トンボ玉」。
その小さな「トンボ玉」の中には、今にも動き出しそうな海や山の生き物たちがリアルに再現されている。作品を手掛けるのはトンボ玉作家増永元さん(42)。

2003年、琉球大学大学院にて博士号(理学)を取得し、研究員として琉球大学に勤務しウミヘビ類を中心とした海洋生物の生態研究していた。研究と並行して行っていたのが写真や絵画などのアート創作活動。その中の1つに「トンボ玉」創作も手掛けていた。2008年、研究職を終え、ガラス職人に転身。生き物たちの自然な姿をできるだけ忠実にガラスで再現し、細部の細部まで生物学的に正確であることが研究員でもあった増永さんの強みだ。

カタツムリ・ クラゲ・小魚やキノコなど、モチーフにする生き物はどれもマイナーなものが多いが、「どこにでもいる生き物は減ってきても保護されない。そんな生き物をしっかり記憶していきたい」と、増永さんの強い想いが込められている。

独学で「トンボ玉」を作り始めて6年、“生き物の生命感や彼らが暮らす美しい環境まで感じられるような作品を創作”、そして、見る人に身近な生き物・希少な生き物にもっと興味を持ってもらえる作品を目指している。
<取材先データ>
担当者:トンボ玉作家 増永 元
HP:彩元堂サイト http://saigendo.main.jp/index.html
※店舗などはなく、ネット抽選のみの販売方法となっております。

取材後記

「これ全部ガラスですか!?どうやって作っているんですか!?」私の第一声もこれでした。増永さんが作品に込められた『自分の作品を見た人に驚いてもらいたい』という思い通りの私のリアクションに満面の笑みの増永さん。この時点で、すでに増永さんのトンボ玉の虜になっていました。

番組ではトンボ玉すべての制作工程は紹介することはできませんでしたが、「どうやって作ったのか?」と思わずにはいられないのが増永さんのトンボ玉の最大の魅力であり、生き物やその生き物が暮らす環境を細部の細部までガラスで再現されたトンボ玉を目の当たりにすると、まさにリアルとファンタジーの融合です。
“小さなトンボ玉の中に自然が育んだ生き物たちの美しい世界をリアルに再現していきたい、そして、自然の神秘をトンボ玉で伝えていきたい・・・”、そんな増永さんの思いのつまったトンボ玉を是非、1人でも多くの人に見てもらいたいです!生き物バンザイ!!

ちなみに、取材中、やっぱりどうやって作っているのか知りたくて、「ちょっとだけ教えてください!」と何度も懇願してみたものの、「それが面白いんじゃない♪」といつもの笑みで返す増永さん。このやりとりが撮影を始める前の、お決まりパターンになっていました(笑)

RBC 琉球放送 ディレクター 島袋 孝道

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