ブームの火付け役が語るマリトッツォ誕生の意外な理由とは?
今年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされている。福岡市中央区にあるパン店「アマムダコタン」が売り出したものがSNSで拡散し、社会現象になったものだが、マリトッツォを最初に作ったきっかけは意外なことに「店内が混雑するのを防ぐため」だったそう。
同店の平子良太オーナーシェフがRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』のインタビューに答えた。
櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井) :マリトッツォはどういうところからアイディアが生まれたんですか?
平子良太オーナーシェフ(以下、平子): 新型コロナの感染拡大が始まった当時から、当店は午前中を中心に混雑していることが多かったんです。そこで「どうにか客を分散できないか」と思い、午後から目玉になる商品を考えたのがきっかけでした。
もともと僕はブリオッシュが好きで、生クリームもすごく好きで、その組み合わせで何かないかとずっと考えていたのですが、あるときネットに載っていた昔の記事で、日本からローマに旅行に行った方が現地で食べた、と写真を載せていたのがマリトッツォでした。
生クリーム好きとしては「なんて夢みたいな食べ物なんだ。こんなたくさんクリーム食べられて、しかもインパクトがあるな」と思いました。とはいえ「こんなに生クリームを欲しているのはもしかしたら自分だけかもしれない」と、売れるかどうかは半信半疑でした。でも、実際に店頭に出したら、インスタグラムとかですごい反響が起きました。
櫻井:アダムダコタンはいつも店の前に行列ができていますが、インスタ映えは意識しているんですか?
平子:映えるというより、ワクワクしてもらうということを大事にしています。一歩足を店に踏み入れた瞬間に、まるで世界が変わって見えるかのように、そのときは何もかも忘れて没頭して、自分が物語の主人公になったかのような気持ちで、とにかくあれもこれも欲しいって忙しい気持ちになって楽しんでもらいたいなと思っています。
櫻井:マリトッツォに次ぐ第2弾は考えていますか?
平子:半年くらい前から、生ドーナツを出しています。
櫻井:揚げていないドーナツのことですか?
平子:いえ、逆に高温で一気に揚げています。すると、外はすごくカリっとしているんですが、中がフワッと溶けるような新感覚のドーナツになるんです。
櫻井:聴いただけで食べに行きたい!でも、長時間並ばなきゃいけないからなぁ…。
マリトッツォブームの仕掛け人の次なる一手。来年は「生ドーナツ」が新語・流行語大賞に!?
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう