知恵を授けてくれるのは建築防火の専門家 鈴木弘昭さん。
鈴木さんは住宅火災が起きてしまう一番の原因は、天ぷら油だと話します。
住宅火災の30%を占めるのが天ぷら鍋の火の消し忘れ。たった数分目を離しただけで、炎が上がり天井に燃え移ります。もし天ぷら油に火がついてしまったとき、消火器がない場合でも冷蔵庫の中のあるもので代用できると言います。
以下の3つのうち、実際に鍋の火を消せるのは一体どれでしょうか?
A.水
B.コーラ
C.マヨネーズ
実際に検証していきます。
水や炭酸ジュースの場合、高熱の油に触れると一瞬で蒸発します。そのときに水の粒に油がくっついて、引火して巨大な炎になってしまいます。炭酸ジュースの場合は、なんと鍋が3分間も燃え続けました。
ではマヨネーズの場合はどうでしょうか? 容器に入ったままそっと鍋に入れます。20秒程経つと火はほとんど無くなりました! 表面で泡になっているのは、マヨネーズの中に入っている卵。たんぱく質が熱で固まり、油の表面を覆い空気を遮断。酸素が足りなくなって火が弱まっていきいます。
てんぷら油から火が上がったら、勇気を出してマヨネーズを入れるのも一つの選択肢として覚えておきたいですね。
もしも火が家中に広がってしまったら!?
すまラボで体験してみます。
まずはマンションに設置されている避難はしご。普通に開けようとしてもチャイルドロックが引っかかって開きません。このチャイルドロックに気付かず、パニックになる人が多いそうです。
この部分を押すと収納されているはしごが下に降りていきます。
続いてはベランダの仕切りになっているこの壁。「非常の際にはここを破って~」と書いてありますが・・実は結構固いんです。どうやって破れば良いのでしょうか? 実は子供の力でも破ることが可能なんです!
正面から破ろうとすると破れた板で怪我をしたり、踏み抜いてヒザを痛めてしまう可能性があります。後ろを向いてかかとで蹴破ると簡単に割れるそうです! いずれも、いざという時のために知っておきたい知識です。
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