2022年に入り、例年以上の勢いでオープンラッシュに沸いている福岡のラーメン業界。さまざまなジャンルの麺々がお目見えするなか、“豚骨ラーメン部門”で特に話題を集めているのが「石田一龍」と「ぎょらん亭」、いわゆる「北九州ラーメン」の2店です。前者は2月、後者は3月と、立て続けに福岡市内初進出を果たした両店に行ってきました。
最初に「北九州ラーメンとは?」に少し触れておきますと、実は「博多ラーメン」と明確な違いがあるわけではありません。
これは「博多ラーメン」と「長浜ラーメン」の関係にも似ていますが、具材などでも特に線引きはなく「愛されている土地の名を冠した豚骨ラーメン」と広く言う他はないでしょう。「大牟田ラーメン」「筑豊ラーメン」なども同じようなカテゴリです。
それを前提に「北九州ラーメン」の特徴をしいて挙げるとするならば、源流である「久留米ラーメン」と風合いが似ているということですかね。麺は博多ラーメンより少し太めで、脂、ラードを抑えた“乳化型”の豚骨スープが主流だと個人的には思っています。
とにかく、北九州で愛される「石田一龍」「ぎょらん亭」の豚骨ラーメンは、福岡市民の胃袋もがっちりと掴み、それぞれ行列を作る人気ぶりです。
ともに多店舗展開していますが、セントラルキッチンではなく各“店炊きスープ”にこだわっていることも声を大にして伝えておきたいと思います。
最初に「北九州ラーメンとは?」に少し触れておきますと、実は「博多ラーメン」と明確な違いがあるわけではありません。
これは「博多ラーメン」と「長浜ラーメン」の関係にも似ていますが、具材などでも特に線引きはなく「愛されている土地の名を冠した豚骨ラーメン」と広く言う他はないでしょう。「大牟田ラーメン」「筑豊ラーメン」なども同じようなカテゴリです。
それを前提に「北九州ラーメン」の特徴をしいて挙げるとするならば、源流である「久留米ラーメン」と風合いが似ているということですかね。麺は博多ラーメンより少し太めで、脂、ラードを抑えた“乳化型”の豚骨スープが主流だと個人的には思っています。
とにかく、北九州で愛される「石田一龍」「ぎょらん亭」の豚骨ラーメンは、福岡市民の胃袋もがっちりと掴み、それぞれ行列を作る人気ぶりです。
ともに多店舗展開していますが、セントラルキッチンではなく各“店炊きスープ”にこだわっていることも声を大にして伝えておきたいと思います。
石田一龍 福岡博多店
まさに破竹の勢い。
いま、ノリにノリまくっている豚骨ラーメン店が「石田一龍」です。
北九州を起点に、大阪、鹿児島、今年2月17日にオープンした「福岡博多店」と現在系列は9店舗。さらに5月には「田川店」のオープンも控えています。
いま、ノリにノリまくっている豚骨ラーメン店が「石田一龍」です。
北九州を起点に、大阪、鹿児島、今年2月17日にオープンした「福岡博多店」と現在系列は9店舗。さらに5月には「田川店」のオープンも控えています。
一大勢力へと急成長したこの石田一龍グループを率いているのが新森龍二さんです。
彼を知る方は皆頷くでしょう。とにかく圧倒的熱量を持ち、ラーメンに対して実直な人なんです。ド派手でビックマウスな一面もありますが、これまで有言実行してきたのだから素直にすごい。
彼を知る方は皆頷くでしょう。とにかく圧倒的熱量を持ち、ラーメンに対して実直な人なんです。ド派手でビックマウスな一面もありますが、これまで有言実行してきたのだから素直にすごい。
例えば、2019年のラーメンイベント「北九州ラーメン王座選手権」では、「出るからには突き抜けたトップを取る!」と、2日間で4917杯という他の追随を許さない記録的な数字を叩き出して優勝しましたし、かつて僕がインタビューした際に掲げていた目標「3年で10店舗」も、5月の「田川店」開業で達成しつつあります。
ラーメンファンもスタッフも、そして他のラーメン店店主さえも皆ワクワクさせるカリスマ。
それが新森龍二という男ですね。
新森さんは父親が始めた前身店「久留米ラーメン一龍」を2008年に継いだ際、新しいラーメンへ改良し「石田一龍」と屋号も改めました。ちなみに“石田”は本店のある場所の地名に由来しています。
ラーメンファンもスタッフも、そして他のラーメン店店主さえも皆ワクワクさせるカリスマ。
それが新森龍二という男ですね。
新森さんは父親が始めた前身店「久留米ラーメン一龍」を2008年に継いだ際、新しいラーメンへ改良し「石田一龍」と屋号も改めました。ちなみに“石田”は本店のある場所の地名に由来しています。
メニューの柱となるのが「濃厚」(730円)と「屋台」(700円)の2種の豚骨ラーメン。
比較的あっさりの「屋台」は豚のゲンコツと頭骨を約13時間炊き込み、「濃厚」はさらに3時間、極限まで煮詰めることでより濃密な味へ仕上げています。
新森さんは自身のラーメンを表現する際「心地よい余韻」という言葉をよく使います。
「食べた瞬間はうまくて当たり前。帰り道でも豚骨の心地よい余韻に浸り、また明日も食べたくなるようなラーメンを目指しました」と新森さん。
豚骨のパンチ、猛々しさをしっかり感じながらも、脂っこさがないのが石田一龍の真骨頂。同じく北九州発の老舗製麺所「安部製麺」の麺との調和もすばらしいですね。
比較的あっさりの「屋台」は豚のゲンコツと頭骨を約13時間炊き込み、「濃厚」はさらに3時間、極限まで煮詰めることでより濃密な味へ仕上げています。
新森さんは自身のラーメンを表現する際「心地よい余韻」という言葉をよく使います。
「食べた瞬間はうまくて当たり前。帰り道でも豚骨の心地よい余韻に浸り、また明日も食べたくなるようなラーメンを目指しました」と新森さん。
豚骨のパンチ、猛々しさをしっかり感じながらも、脂っこさがないのが石田一龍の真骨頂。同じく北九州発の老舗製麺所「安部製麺」の麺との調和もすばらしいですね。
2種の豚骨ラーメンのほか、新しくメニューに加えた「つけ麺」(並920円、写真は激辛つけ麺並990円)でも、豚骨スープの心地よいフレーバー、そして“余韻”をぜひ体感してほしいです。
ぎょらん亭 薬院店
「北九州ラーメン」を代表するもう一店「ぎょらん亭」も、今年3月1日に福岡市内初出店を果たしました。
暖簾や提灯を見ても分かるように緑色がテーマカラー。
ラーメンにおいての「十割」(豚骨100%)、「二八」(鶏:豚骨=2:8)という独自の呼び名を編み出した店でもあります(蕎麦のようですけどスープのブレンド率を指します)。
屋号は昭和21年創業の前身店である料亭「魚藍亭」に由来。“ぎょらん”から魚介系ラーメンを連想するかもしれませんが、豚骨ラーメン専門店です。
近年は経営者も変わり、昨年10月には東京にも進出するなど、新たな展開をみせていますが、先に挙げたツウ心をくすぐるオーダー法、さらにこれまで数々の弟子も輩出しているなど「北九州ラーメン」を語る上では外せない店だと思っています。
僕は十数年同店のラーメンに親しんでいますが、新店の「薬院店」で改めて食べても、うまかったですね。
暖簾や提灯を見ても分かるように緑色がテーマカラー。
ラーメンにおいての「十割」(豚骨100%)、「二八」(鶏:豚骨=2:8)という独自の呼び名を編み出した店でもあります(蕎麦のようですけどスープのブレンド率を指します)。
屋号は昭和21年創業の前身店である料亭「魚藍亭」に由来。“ぎょらん”から魚介系ラーメンを連想するかもしれませんが、豚骨ラーメン専門店です。
近年は経営者も変わり、昨年10月には東京にも進出するなど、新たな展開をみせていますが、先に挙げたツウ心をくすぐるオーダー法、さらにこれまで数々の弟子も輩出しているなど「北九州ラーメン」を語る上では外せない店だと思っています。
僕は十数年同店のラーメンに親しんでいますが、新店の「薬院店」で改めて食べても、うまかったですね。
「ぎょらん亭」系譜の特徴を挙げると、第一に豚骨の部位はゲンコツのみを使っていること。大量の骨を長時間炊き込みますが“フレッシュさ”にこだわり、熟成、酸化させることなく出しています。煮込みながらアク取りを徹底、丼に注ぐ際に目の細かい網で丁寧に漉しているのも“こってりだけど口当たり、後味がすっきり”している所以です。醤油ダレには北九州で愛される「ヤマニ醤油」の吟醸薄口を採用。麺は元来の中太麺のほか、細麺も選べるようになっています。
そのほか、福岡市1号店の「薬院店」は、昼はラーメン、夜は焼肉の“二毛作スタイル”であることも特記事項ですね。
4月中旬には焼肉部門がリニューアルし「肉焼き 兼条」という屋号で、特に牛タン、ハラミ、テールを推した店になるそうです。
4月中旬には焼肉部門がリニューアルし「肉焼き 兼条」という屋号で、特に牛タン、ハラミ、テールを推した店になるそうです。
店舗情報
店名 | 石田一龍 福岡博多店 |
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住所 | 福岡市博多区西月隈2-6-41 |
電話番号 | ?092-483-1616 |
営業時間 | 10:30~15:30/17:30~21:00 |
定休日 | 水曜 |
店名 | ぎょらん亭 薬院店 |
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住所 | 福岡市中央区薬院1-11-3 福一第2ビル1F |
電話番号 | 092-781-4129 |
営業時間 | 11:00~LO14:30(17:00~23:00は「肉焼き 兼条」) |
定休日 | なし |
※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等は変更の場合があるため、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
※撮影時にマスクやアクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
外部リンク
≫豚骨王国・福岡のうまい醤油ラーメン5選 ≫女性ふたりで3杯完食。罪悪感のないご馳走ラーメン
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