世の真理に触れる「哲学」で人気　”ヨシタケシンスケ”さんの頭に浮かぶこと

日常の一コマをユーモアに描く人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんの初の大規模個展が福岡市で開かれています。独特の世界観に多くのファンが魅了されていました。


◆頭に浮かんだことを書き留めたスケッチ
「つまんなそうにしてたら係の人がコチョコチョしてくるかもしれない」
「会場に元カレがくるかもしれない」

くすりと笑える世界観や、可愛らしくも素朴なイラストが人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさん。初めての大規模個展が福岡市科学館で開かれています。「ヨシタケシンスケ展かもしれない」ヨシタケさんは２０１３年に「りんごかもしれない」で絵本作家としてデビュー。２０１９年にニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞に輝くなど国内外で数々の賞を受賞し、子供から大人まで幅広い層から人気を集めています。会場の壁にずらりと並ぶのは頭に浮かんだことを日々、書き留めたスケッチです。その数、約２０００枚。

「洗剤だけ買いに行かされてる」

日常の出来事をユーモアたっぷりに描くだけでなく、時に世の中の核心に触れるような哲学的発想も人気の理由です。

「事実はひとつしかない。しかし、事実のとらえ方は、たくさんある」


◆もともとは造形作家だった
そのほか、絵本の原画やもともと造形作家だったヨシタケさんが制作したオブジェなど４００点の作品も展示。作品の世界に入り込み体と心を動かして楽しむ体験ブースも設けられています。

ＲＫＢ大北瑞季「ひとり一枚引ける未来予想のくじ引き、”あなたのみらいはこれかもしれない”私は世界的トライアングル奏者でした」
来場者「（孫の）誕生日のプレゼントであげたらすごく気に入って。発見があるし、中身のシュールさがすごく好きです」「共感できるけど普通は絵にしないんだろうなというくすっと笑えるところ」

個展「ヨシタケシンスケ展かもしれない」は７月１６日まで開かれています。あなたも行きたくなった「かもしれない」