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父の日を前に「音楽好きのお父さん」が喜ぶガジェット3選

RKBラジオ『立川生志 金サイト』でレギュラーコメンテーターを務める、元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎さんが、6月から新企画「こんなものを買った」をスタート。最近買ったもので「これは良かった」と思うものを紹介します。初回は、音楽鑑賞が趣味の潟永さんらしい、こんなものから…。

お風呂で音楽を楽しむならスマホとつなげる防水スピーカー

6月18日は父の日。そこで、3~4,000円くらいで買えて、音楽好きのお父さんならきっと喜ばれるであろうものと、あわせて、私の音楽ライフを豊かにしてくれているものをいくつか紹介します。

まずは父の日プレゼントの候補から。それは「ブルートゥース接続の防水スピーカー」です。といってもピンとこないかもしれませんが、分かりやすく言うと、お風呂で音楽やラジコなどが聞ける防水タイプの無線スピーカーです。

基本的に使い方は、本体の電源を入れて、スマートフォンのブルートゥースをオンにして、スピーカーと接続=ペア設定=するだけです。あとはスマホで好きな音楽を再生するもよし、ラジコを聴くもよし、携帯は濡れない脱衣所に置いたまま、音は風呂場のスピーカーから聞けるという仕組みです。

私がこれを買おうと思ったのは、息子が携帯を水没させたから。風呂場に持って入って、うっかりドボン。「そうまでして音楽聴きたいか」と思いましたが、そんなに需要があるなら、絶対に対応商品があるはずだ、と。ネットで「風呂」「スピーカー」「おすすめ」と入れたら、下は2,000円台から上は10万円超えまで、まぁいろいろと出てきました。上を見るときりがないので、私はお風呂タイムのBGMと割り切って予算5,000円で探しました。

結果、私が買ったのは、アメリカの老舗スピーカーメーカー・JBLのGO ESSENTIALというモデルで、通販サイトなどで3,000円台で買えるはずです。大きさは手のひらサイズで、1回の充電で5時間くらい持ちますから、よほど長風呂の方でなければ、週1回の充電でいいと思います。

・ブルートゥース防水スピーカー

これがそこそこいい音で。その日の気分で、疲れているときは静かな音楽、日曜の朝とかはロックで体揺らしながらシャワーとか(笑)。あと、このプレゼントがいいのは、お父さんにあげても、同居なら家族みんなで使えるところで、まあお父さんにしてみたら「(プレゼントした)本人が欲しかったんじゃないか?」と思われるかもしれませんが(笑)。値段的にも手ごろですし、いかがでしょうか?

配信音楽を古いオーディオ機器から再生する

実は私、オーディオファンで、かつては自分で真空管のアンプを作るなど、かなりはまっていました。

その後、忙しくて遠ざかっていたんですが、この番組で歌詞の解説をするようになって、またじっくり聴き始めました。そこで、CDを持っていない曲も聴くために、ネット配信の音楽を30年前に買ったアンプで聴くにはどうしたらいいか? と思って買ったのが「ネットワークプレーヤー」です。

プレーヤーをインターネット回線につないでアンプに出力すると、古いオーディオ機器でも配信音楽が聴けます。特に、HDとかUltra HDといった高音質の配信を選べば、CDと同等かそれ以上の音質なんです。

私はさらに無線LANでホームネットワークを構築していて、その中にAIスピーカー(音声認識デバイス)があるので、それに向かって「●●をかけて」と言うと、それだけでステレオから曲が流れます。
 


今は、アンプとネットワークプレーヤーが一体になったものが実売5万円くらいからありますから、スピーカーは今あるミニコンやステレオのものを使っても構いません。この仕組み、家にインターネット回線が引いてあることが前提ですが、もし興味があれば家電量販店で店員さんに「ネットワークアンプってどれ?」と聞いて、「声で曲名を言ったら音楽がかかるようにしたい」と相談してみてください。

それで「大丈夫。うちもできる」と思ったら、休みの日に接続やセッティングを頑張れば、後は快適な音楽ライフです。曲名だけでなく、例えば「80年代のロックをかけて」といった使い方もできますから、楽しいですよ。

アナログ音声入力しかないアンプにテレビをつなぐ

最後にもう一つ。これも、古いミニコンやステレオの活用法で、テレビの音楽再生です。

ご存じの通り、地上デジタル放送になってから、テレビの音は画期的に良くなりました。原理的にはCDと同レベルです。最近はテレビ本体のスピーカーの音もずいぶん良くなりましたが、それでも物足りなく感じたり、映画の臨場感を求めたりするような方は、別売りのサウンドバーや、専用のサラウンドシステムを用意すると思います。

ただ、サウンドバーは売れ筋で3万円前後、システムだと専用のアンプやスピーカーなどで安くても合計10万円くらいします。

そこで私がやっているのは、今持っているオーディオからテレビの音を出す――という、それだけなんですが、ここに一つハードルがありました。最近のテレビには「アナログの音声出力」がなくて、一方、古いアンプには「デジタル音声の入力」がない――つまり、そのままでは繋げなかったんです。
 


デジタル入力のあるアンプを買えばいいんですが、そこそこの物は10万円くらいして、とてもカミさんには言えません(笑)。――と、悩んでいた時にネットで探し当てたのが「DAコンバーター」=DAのDはデジタル、Aはアナログで、つまりはデジタル信号をアナログに変換してくれる装置のことです。

これも、上を見ればきりがないんですが、私の場合、テレビの光音声端子から出た信号を、普通のステレオ音声にしてくれるだけ、音質もそこそこでいい――ということで探したら、2,000円ちょっとでありました。

この値段ならダメでも諦めがつくと思って買ったら、大丈夫でした。先ほど言った通り、テレビの光音声端子からケーブルでDAコンバータにつないで、反対側にあるアナログのステレオ音声端子から古いアンプにつないだだけです。

もちろんサラウンドとか、映画が立体的に聞こえたりはしませんが、私の場合、クラシックも含めた音楽番組のときくらいしか使いませんから、これで十分。CDを聴いているみたいにステレオから音が出てくれます。ネットで「DAコンバーター 光」と打ち込んで検索すれば色々出てくるので、ご興味がある方は探してみてください。すっかり埃をかぶっていたステレオが、また活躍するかもしれません。

(元サンデー毎日編集長・潟永秀一郎)

◎潟永秀一郎(がたなが・しゅういちろう)
1961年生まれ。85年に毎日新聞入社。北九州や福岡など福岡県内での記者経験が長く、生活報道部(東京)、長崎支局長などを経てサンデー毎日編集長。取材は事件や災害から、暮らし、芸能など幅広く、テレビ出演多数。毎日新聞の公式キャラクター「なるほドリ」の命名者。

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