親の就労有無や所得に関わらず「未就学の乳幼児預かり」福岡市が新モデル事業
福岡市は子育て支援を目的とした新たなモデル事業を8月から始めます。保育所の空き定員などを活用し、生後3か月以上の未就園児を週に1回から2回、定期的に預かります。
就労有無や所得に関わらず1回1000円
高島宗一郎市長「保護者の方の孤立や育児疲れを少しでも軽減させるレスパイト(息抜き)という意味合いもあります」
福岡市が始めるのは国のモデル事業の一環で保育所の空き定員や空きスペースを活用し、幼稚園などに通っていない生後3か月以上の未就園児を週に1回から2回預かります。保護者の育児負担の軽減や子供たちの発達の促進などを目的としていて、利用料は1回1000円、市内在住であれば保護者が働いているかどうかや所得に関係なく、申し込むことができます。
3つの認可保育園でスタート
子供を預かる施設は博多区にある中比恵ソレイユガーデン保育園など公募で選ばれた3つの認可保育園で、定員はそれぞれ1日10人程度となっています。
▽中比恵ソレイユガーデン保育園(博多区)
▽リトルワールドあゆみ保育園(中央区)
▽南片江保育園博多区(城南区)
このうち博多区の保育園では、多目的ルームの一部を活用し、最初は保育士4人体制で対応するということです。
中比恵ソレイユガーデン保育園・春田雅孝園長「今後地域の子育て拠点として保育園は動いていかないといけないと手を挙げました」
子供食堂も実施、地域の“子育て支援”施設へ
希望者は、保育所に電話などで直接申し込むことになっていて、1回目の受付は今月12日から来月11日までとなっています。預かり事業に参加する3つの保育所では月に1回程度「子ども食堂」も実施される予定で、地域の子育て支援施設としても期待されています。未就園児の預かりは今年8月から来年3月末までで市は利用者の声などをもとに子育て支援策に生かしていきたいとしています。
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