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西鉄の路線バスが25年ぶりに「運賃値上げ」“需要減”の一方で“コスト増”

西日本鉄道(西鉄)は15日、国土交通省に上限運賃の改定を申請し、2024年1月から路線バスの初乗り運賃を現在の170円から210円に値上げすると発表しました。

平均改定率は12%ほど


消費税率のアップによる料金改定を除くと、1998年8月以来約25年ぶりの値上げです。現在、割引運賃を適用している天神~博多駅は片道150円の料金を据え置くものの、天神~県庁前は20円アップの210円、天神~香椎は50円アップの430円、天神~上宇美は60円アップの590円にそれぞれ改定します。

“需要減”の一方で“コスト増”


西鉄は背景について「少子高齢化やマイカー等との競合に加え、新型コロナウイルス感染拡大によるテレワークの浸透など、新しい生活様式への移行に伴う移動需要の縮小も打撃となった」と分析。「慢性的な運転士不足を踏まえた人財確保のための待遇改善に加え、安全投資や環境投資、燃料費の高止まり等、コスト増の要因は山積している」と話しています。

定期運賃も一部で値上げへ


併せて定期運賃の改定も実施し、天神~四箇田団地や博多駅~油山では通勤定期1か月あたりで2700円の値上げです。

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