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「歩きたくなる歩道」って? ビジネス街に完成した「癒やし」のロード 福岡

九州最大のビジネス街に「歩きたくなる歩道」が完成しました。自然と歩きたくなる仕掛けが設けられているといいます。 12日完成した「歩きたくなる歩道」は、福岡市営地下鉄の博多駅と祇園駅をつなぐ大博通りの西側に3か所整備されました。

思わず踏みたくなる「足跡」

路面には、思わず踏んで歩きたくなるようなカラフルな足跡が描かれています。7歳と4歳の子をもつ母親は「子供はこういう足跡のようなものを踏んで歩くのが好きなので、大人もついて行ってしまいますね。何もない道を歩くより元気が出ます」と話しました。足跡につられるのは子供だけではないようです。実際に、軽く弾みながら足跡を踏んで歩く若い女性の姿もみられました。

「花が咲く様子」を込めた絵画

アート作品を見ながら楽しく歩いてもらおうと、絵画1点も飾られています。
福岡市にアトリエを構えて活動するアーティスト、イフクカズヒコさんが描いたもので、縦2メートル横2.4メートルあります。イフクカズヒコさんは絵画のコンセプトについて「歩くことで『健康』や『発見』などの効果が生まれる。それを継続することで自身のなかで様々な花が咲く様子を表現した」と話しています。

なぜ「歩きたくなる歩道」を?

福岡市は自然に身体を動かしたくなるような街を目指して様々な取り組みを行っていて、「歩きたくなる歩道」もそのひとつ。福岡市の高島宗一郎市長は「他人に言われて運動するのは嫌なので、思わず歩きたくなる歩道をデザインの力で生み出したい。少子化で健康寿命を延ばすことが大切で、歩くことは活動の基本になる」と話しました。

記者も「思わず見てしまった」

取材した大北瑞季記者は「カラフルで思わず見てしまう、絵を見ながら歩けたらまるで美術館のようだと感じた」そうです。「体を動かす」効果に加え、「気持ちを軽やかにしてくれる」効果も期待できるかもしれません。12日整備された「歩く歩道」は、それぞれ34m、55m、45mですが、福岡市は今後、博多駅と祇園駅をつなぐ約500メートルすべてに「仕掛け」をしていくということです。

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