九州に降った大雨は、国の伝統的工芸品「小石原焼」の窯元も直撃しました。6年前の九州北部豪雨に続き再び土砂が流れ込んだのです。
JNN取材団 家森亮記者
「大雨の影響で道路がえぐり取られています。いかに水の力が強かったのかがわかります」
今月10日の記録的大雨で一部の集落が孤立した福岡県東峰村。土石流や地すべりが発生し道路が損壊・埋没するなど甚大な被害を受けました。村内には、国の伝統的工芸品に指定されている「小石原焼」の窯元が42軒あります。そのうち11軒が土砂が流入するなどの被害を受けました。40年以上続く秀山窯の三代目 里見武士さんに、10日午前7時すぎに撮影した映像を見せてもらいました。山から流れ落ちた土砂と雨水で工房の中は川のような状態になっていました。
◆土砂の中から器拾う
秀山窯で作られている陶器は、三代つづく紬薬を使った独特の藍色が特徴で、「秀山ブルー」と呼ばれています。里見さんは、泥に埋まった器を拾い上げながら、割れているかどうか確認していました。
◆砂防ダムをつくっても防げなかった
秀山窯が大雨の被害を受けたのは、今回が初めてではありません。6年前の九州北部豪雨でも、工房が土砂に埋まりました。再び窯に火が入ったのはおよそ2か月後。工房の裏山には砂防設備も建設されました。しかし、土砂はまたも工房に流れ込んだのです。
秀山窯・里見武士さん
「村も県もこれで相当な豪雨がきても耐えうるだろうという、「お墨付き」をいただいていたんですけれど、またこういう状態になってしまいました。6年前は水路から土石流が鉄砲水みたいにドーンと出たんですよ、今回は水が四方八方から出てきました」
記録的な大雨となった10日は、作品を東北まで運ぶ予定でした。
◆技術はあるから焦らず復旧する
秀山窯・里見武士さん
「作品は無事かなと思っています。今後この窯が使える状態なのか、ガスのボンベとかが浸かってしまったので。技術は持っていますから、復旧さえすれば物を作って焼き上げられますので、できるだけ焦らず、ゆっくりやっていきたい」
窯元の火を絶やさぬよう、伝統工芸の復旧はこれからです。
JNN取材団 家森亮記者
「大雨の影響で道路がえぐり取られています。いかに水の力が強かったのかがわかります」
今月10日の記録的大雨で一部の集落が孤立した福岡県東峰村。土石流や地すべりが発生し道路が損壊・埋没するなど甚大な被害を受けました。村内には、国の伝統的工芸品に指定されている「小石原焼」の窯元が42軒あります。そのうち11軒が土砂が流入するなどの被害を受けました。40年以上続く秀山窯の三代目 里見武士さんに、10日午前7時すぎに撮影した映像を見せてもらいました。山から流れ落ちた土砂と雨水で工房の中は川のような状態になっていました。
◆土砂の中から器拾う
秀山窯で作られている陶器は、三代つづく紬薬を使った独特の藍色が特徴で、「秀山ブルー」と呼ばれています。里見さんは、泥に埋まった器を拾い上げながら、割れているかどうか確認していました。
◆砂防ダムをつくっても防げなかった
秀山窯が大雨の被害を受けたのは、今回が初めてではありません。6年前の九州北部豪雨でも、工房が土砂に埋まりました。再び窯に火が入ったのはおよそ2か月後。工房の裏山には砂防設備も建設されました。しかし、土砂はまたも工房に流れ込んだのです。
秀山窯・里見武士さん
「村も県もこれで相当な豪雨がきても耐えうるだろうという、「お墨付き」をいただいていたんですけれど、またこういう状態になってしまいました。6年前は水路から土石流が鉄砲水みたいにドーンと出たんですよ、今回は水が四方八方から出てきました」
記録的な大雨となった10日は、作品を東北まで運ぶ予定でした。
◆技術はあるから焦らず復旧する
秀山窯・里見武士さん
「作品は無事かなと思っています。今後この窯が使える状態なのか、ガスのボンベとかが浸かってしまったので。技術は持っていますから、復旧さえすれば物を作って焼き上げられますので、できるだけ焦らず、ゆっくりやっていきたい」
窯元の火を絶やさぬよう、伝統工芸の復旧はこれからです。
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