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「“ゴルフが職業”と言いたい!」難関・女子ゴルフのプロテスト 人生をかけて5回目の挑戦

女子ゴルフは19日から、プロテストの1次予選が10年ぶりに福岡県で行われます。合格率はわずか3%、過酷な試験に挑む24歳の受験生を取材しました。

強豪・沖学園ゴルフ部出身の田中さん

最近では600人以上が受験する、女子ゴルフのプロテスト。合格できるのはわずか20人ほど。その難関に挑むのが福岡市出身の田中美紀さん(24)。今回で5度目の受験です。

田中さんは中学から強豪・沖学園ゴルフ部で腕を磨くと、卒業後の2020年にはトップアマが集う九州女子選手権で優勝。今ではプロとして活躍する選手も抑えての快挙でした。

田中美紀さん「今活躍している子たちとの実力差を考えて、『プロは無理だろうな』という気持ちがあったんですけど、九州女子アマで優勝して『本当にプロになりたい』と思うようになりました」

ドライバーの飛距離は250ヤード超

指導するのは、和菓子屋を経営しながらゴルフのインストラクターを務める寺嶋コーチです。

寺嶋秀己コーチ「技術的な悪いところはほぼほぼ改善できている。それをプレッシャーの中でも再現できる気持ちを重ね合わせていけたらいけるかな、と」

ドライバーの飛距離を聞いてみました。

田中美紀さん「230~40ヤードくらい…」
寺嶋秀己コーチ「謙遜するんですよ。『自信持て』と言ってるんですけど、250ヤードはいっています。ちょっと性格が優しすぎる」

応援する両親の気持ちは…

田中さんは現在、プロテスト受験者にむけたミニツアーやアマチュアとのラウンドなどで収入を得ています。しかし、それだけで生活することはできません。

田中美紀さん「お父さんに、全部助けてもらっています。今は収入源がないので、早くプロテストに合格して、胸張って『ゴルフが職業』と言えるようになりたいです」

今年25歳になる田中さんのプロテスト挑戦、両親はどのように感じているのでしょうか。

母のみゆきさん「見守るしかない、それだけですね」
父の渉さん「『今年がダメならダメ』って言ったよね? それぐらい頑張っています。去年の倍ぐらいしているのでは」
田中美紀さん「プロテストのために1年間、というのがちょっと苦しくなっちゃって、『死ぬ気で頑張って、今年無理だったらちょっと考えようかな』という気持ちで今はやっています。今年は、受けるからには悔いなく終わりたいので、絶対通りたいから『期限を決めてやりきろう』と思いました」

「福岡で10年ぶり」プロテスト開催へ

福岡でプロテストが行われるのは、実に10年ぶりです。これまでは九州でのプロテストが少なく、日本女子プロゴルフ協会と地元ゴルフ場が連携して2022年は佐賀、23年は福岡での開催となりました。これまで、他県のゴルフ場まで遠征して受験や練習ラウンドをしていた福岡在住の選手にとっては負担が減り、テストに集中しやすい環境になりました。

プロテストを前に強化試合

プロテストの会場を運営するクラシックマネジメントグループが6月21日、受験生を集めた強化試合を企画しました。

クラシックマネジメントグループ 谷水利行社長「プロテストという大事な試合がぶっつけ本番に近いような状況に置かれていますので、こういった試合形式のものは緊張感も違ってくるので、本番に向けて非常に意義があると思います」

試合には田中さんも出場。ショットが安定せず、ボギーが先行しますが、パー4の第2打。ボールはコロコロとピン側に。この日初めて、バーディーを奪います。しかしその後はスコアを伸ばせず2オーバーで、12人中4位でした。

田中美紀さん「アンダーで回りたかったので、せっかく取材してくれていたのでちょっと悔しいですけど、頑張ります」

福岡会場での1次予選は19日に開幕

大会を制したのは福岡市出身の山口史恩選手(23)。5バーディー・ノーボギーのスコアで、プロテストに弾みをつけました。

山口史恩選手「このような企画をしてもらうのは初めて。プロテストの会場で賞金のかかった試合をしてもらえるのはすごくありがたい。自信をつけて、そのまま試合に参加できるのでうれしいです」

受験生一人一人が、人生をかけて挑む女子ゴルフのプロテスト。福岡会場での1次予選は7月19日~21日、西日本カントリークラブで開かれます。

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