美しいトイレはこうして生まれる 技術を競う大会が4年ぶり北九州市TOTOで開催
世界的トイレメーカー、北九州市のTOTOで、海外の工場で働く工員たちが集まり技術を競う大会が4年ぶりに開かれました。
9の国と地域から優秀な工員が集まった
北九州市に本社を置くTOTOが開催している「技能選手権」。国内の工場とベトナムや中国、アメリカなど世界9の国と地域で働く工員から選ばれた29人が技術を競う大会で新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりました。競技は、指定された厚さに釉薬をスプレーがけする作業や塗られた釉薬の厚さを目視で確認する作業など4種目。釉薬は、表面にむらが出ないよう均等に塗らなければなりません。
記者も体験してみたもののうまくいかない
記者も体験してみました。
岩本大志記者「私も職人の気持ちになってやってみたいと思います」
審査員「100満点で言うと40点ぐらいです」
選手として参加した工員たちは慣れた手つきで塗っていきます。
ベトナム工場からの参加者「自信はありますけど、運も大事です」
アメリカ工場からの参加者「私たちの工場とは 勝手が少し違いますが、よく出来たと思います」
トイレの美しさは均等な厚みがポイント
審査員は出来映えを細部まで確認します。
審査員「釉薬をかけすぎると釉薬が下に垂れていき下の方にたまりができます。たまりが出ると減点の対象になります」
「均等に、狙った厚みを全面につけられるかどうかがポイントです」
優勝したのはベトナム工場のアウスアンチュオンさん
この選手権から数日後、表彰式が行われ、優勝者が発表されました。
「優勝者は・・・」
審査の結果、今回はベトナムの選手が優勝しました。
優勝したアウスアンチュオンさん
「すべての競技に苦労していましたので、良い結果が出せて嬉しいです」
TOTO衛陶生産本部 山崎政男本部長「ここから技術の発信して、この地にみんなが訪れてここで競い合うことで意義ある大会になる」
北九州の地で培われた技術は、海を渡り世界へ広がっています。
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この記事を書いたひと
岩本大志
1991年生まれ 長崎県出身