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公募・党員投票したものの現実味おびた保守分裂 衆院選空白区めぐり注目される自民党本部の判断 福岡

自民党福岡県連は16日、衆議院福岡10区の支部長候補を福岡県議会議員の吉村悠氏に決めました。県連は党員投票で結束を図ろうとしましたが、結果的には「保守分裂」が避けられない状況で思惑は外れたようです。

県連は自民党本部を牽制

さらに自民党県連に気を揉ませているのが最終的に支部長を決める権限を党本部が持っていることです。北九州市長選挙では、自民党の麻生太郎副総裁が県連が選んだ候補の推薦への署名に応じず憶測を呼びました。

 

県連の原口会長からは、8月9日、自民党本部を牽制するような発言もでています。

 

自民党福岡県連 原口剣生会長
「党本部で決まっていくのであれば地方の県連、こういったものは、今後いろんなお考えを提起してもそれが通らないという形になるのは残念ですから、党本部としてもちゃんとした形の中で、私たちの思い、このやり方をはじめに申した中でやっていますから、これについてはちゃんとした形の中で受け入れて頂くだろうと考えております」

党員投票の結果を党本部が覆す可能性は?

党員投票の結果を党本部が覆すことになれば、どちらに正当性があるのか選挙で有権者が判断することになると指摘します。

 

西南学院大学法学部 鵜飼健史教授
「公募自体に関しては、民主主義のあり方をできるだけ積み重ねるという意味では評価できる。その上でそうしたものを覆すような決定が仮にあるとするならば、それは私たち有権者が、その手続き自体に対して民主主義的な正当性があるかどうか判断を問われます」

現実味を帯びてきた保守分裂

福岡9区と福岡10区、ともに議席奪還を目指し党員投票で一致結束を狙った自民党県連ですが、思惑通りにはいかなったようです。党本部がどういう判断をしても保守分裂は避けられない状況です。

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この記事を書いたひと

岩本大志

1991年生まれ 長崎県出身