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ダンスバトルの舞台は“酒蔵”いろいろと自由な「ブレイキン」の魅力はその“即興性”にあった

選ばれた舞台は「酒蔵」。ここで世界最高峰のブレイキンバトルイベントへの出場権をかけた予選が開かれました。パリオリンピックで採用され、いま若者を中心に人気を集めている「ブレイキン」。しかしなぜ酒蔵が会場なのでしょうか?

歴史あるブレイキンと歴史ある日本文化が会場で“融合”?


「久留米市の酒蔵・池亀酒造にやってきました。音楽が聞こえてきますね。なんと!きょう、こちらでは2024年パリオリンピック追加種目に選ばれたブレイキンの大会が開かれています!」

大会を運営する岩渕伸雄さん「歴史あるこのブレイキンと、歴史あるこの日本文化が融合できる会場はないかということで」
池亀酒造・蒲池輝行社長「率直な印象ですか、面白いなと思いましたね。久留米は結構ブレイキンをやられている方が多いと聞いていますし、地域おこしで酒蔵とブレイキンが一緒にやれれば面白いかなと思いましたね」

ブレイキンは、音楽に乗せて体のあらゆるところを使ったアクロバティックなダンススポーツ、オリンピックでの採点方法は未定ですが、技術や表現力などを競います。ブレイキン最大の魅力は「即興性」です。この日の大会でMCを務めた福岡県出身のダンサー・YUKIさんによると…

ブレイキン歴19年のYUKIさん「全部決めてしまっていたら、ダンスショー、ダンスコンテストでいい。ダンスバトルとなると、その即興性が必要かなと思います」

いろいろと自由、ブレイキンの魅力はその“即興性”にあった


▽その壱「先攻と後攻がない!?」
MCからスタートの合図が出ますが…左側の選手は体育座りをして、お互いまだ見つめ合っています。ブレイキンはとにかく自由!その場の雰囲気や状況に応じて、どちらが先に仕掛けてもいいんです。

▽その弍「選手は曲を知らない!?」
選手は試合が始まるまでDJがかける音楽を一切知らされていません。実は先ほどの先攻と後攻を決める駆け引きと同時に、選手は曲の特徴を掴んでいるんです。

DJ:KENTAROWON「2人でバトルするんで、両方が踊れるような感じの曲を選ぼうとは思っています。(Q予選から決勝までどれくらいの曲を用意?)100曲は確実に用意しています」

▽その参「ダンスの構成も即興!?」
曲を知らないので、当然ダンスもその場で組み立てます。普段の練習でやってきたことをどれだけバトルで発揮できるかが重要なポイントです。大会を制したのは、日本代表経験のある京都在住のTOA。バリエーション豊富な技を即興で繰り出し、貫禄の優勝です。

TOA「うわ~嬉しい!めっちゃ嬉しい!今年も出られる~!」

来月、大阪で行われるJAPANFINALへの出場を決めました。

TOA「めちゃくちゃ暑くて、死ぬかなと思ったんですけど、やっぱ雰囲気は良くて。今年ほんまにちょっと厳しいなと思い、自分の力でとりに行くというのはすごい自信にもなったし、あと2週間でもうひとつ、ふたつステップアップした状態を迎えられると思います」

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