特集記事

「totonoimap」の番組内で訪問したサウナ施設を、テーマ別に振り返りながらご紹介します。

秋の行楽!避暑地で大分サ旅コース

2024/09/04
九州のサウナを紹介する「totonoimap in 九州」。
九州では9月に入っても厳しい残暑が続いていますが、そんな暑さの中でも心癒される避暑地として、そして山々が粧(よそお)いをはじめる秋の行楽シーズンにもうってつけな、大分県のイチオシサウナを紹介していきます。
(文:金沢 昂紀)

地獄での天国体験!?奇跡の霊泉「寒の地獄旅館」

九重インターから車で約30分。九重連山の山あいの中に、ポツリと佇む一つの旅館。
「日本一の水風呂」としても呼び声の高い “地獄”と名付けられた秘湯があるのをご存知でしょうか。

その名も「寒の地獄旅館」
江戸末期嘉永2年(1849年)に開湯をした歴史ある湯どころであり、その後昭和3年(1928年)に旅館として創業された由緒あるお宿です。



コチラの名物は、毎分2トンを超える湧出量がある単純硫黄冷鉱泉。かつては7月〜9月の夏季限定でのみ源泉浴場が開放されており、寒の地獄温泉ならではの「あぶりこみ」といった全国的にも珍しい入浴方法で親しまれていました。



“あぶりこみ”とは聞き馴染みのない言葉だと思いますが、その入浴方法とは、サウナの温冷交代浴とは真逆をいく”冷温交代浴”であり、いわゆる「逆サウナ」なんです(笑)



硫黄成分が多く含まれた、他ではそう味わうことのできない13℃の冷鉱泉の水風呂に約10分浸かり、その後に採暖室で暖を取るといった、世にも奇妙な、しかしながら医学的にも認められているというこの入浴方法。



最初の2~3分は、あまりの冷たさに肌の表面がピリつくほどの痛みに襲われますが、3分前後を経過したあたりから、不思議と肌が冷鉱泉と馴染み一体化する感覚を覚え、心地よさへと変わっていきます。そして、身体を芯まで冷やした後に、採暖室で暖を取るときには「あぁ、生きている…」という恍惚感を味わうことができ、この言い得ない感覚が癖になるのです(笑)

そして、この唯一無二の冷鉱泉を生かしたあぶりこみという全国的にも珍しい入浴方法で親しまれていた寒の地獄温泉に、2023年7月「暖の地獄サウナ」として新たにサウナがリニューアルオープンしたのです。



新設された「暖の地獄サウナ」の中を覗くと地獄をイメージした真っ赤なサウナ室。
室温はその名の通り、なんと110℃超えの地獄のような熱さ。

しかし、薪ストーブの柔らかい熱と、独自の空調管理、ロウリュの優しい蒸気が身体を包み、激熱ながらも不快感はなく、ずっと地獄の中に居たいと思うほどの気持ちよさ。

地獄で身体を蒸されたあとは、お待ちかねの日本一の水風呂へ…!!



13℃の水温ながら、硫黄を多分に含んでいることによって体感はもっと冷たく感じます。そして肌に水が浸透をしてくるような独特の感覚…。これ以上は言葉で表現しようがないですが、確かに日本一の水風呂と言われる所以がわかります。

この「暖の地獄サウナ」は出来て間もないながら、全国各地からその日本一の水風呂を体験すべく、多くのサウナ愛好家がこぞって足を運び、なんと毎年11月11日「ととのえの日」に発表される全国各地の11のサウナが選ばれる「サウナシュラン」で2023年第9位に選出されるという快挙を果たしており、一度体験すればその理由も納得のはずです。



寒の地獄と、暖の地獄、二つの地獄によって、味うことができる天国のようなととのい体験。
百聞は一見に如かず。ぜひ一度足を運んでみてください!

●寒の地獄旅館
大分県玖珠郡九重町
電話番号:(0973)79-2124
公式HP:http://kannojigoku.jp/

RKBオンラインでアーカイブ動画配信中

【地獄へようこそ!】究極の冷泉がリニューアル!/寒の地獄旅館(大分県玖珠郡九重町)PART2
詳細はこちら

RKBオンラインでアーカイブ動画配信中

【究極】水風呂の終着点!?/寒の地獄旅館(大分県玖珠郡九重町)PART1
詳細はこちら


まるで気分はニュージーランド!大自然のパノラマサウナ「グランヴェルデリゾート」

大分県は別府市天間、湯布院ICを降りて車を走らせること約15分、突如目の前に開ける、東京ドーム5個分もの圧巻の大自然が広がる敷地。

車を降りて外に出ると、思わず息を呑むほどの圧巻の景色。
まるで自分が海外にいるんじゃないかと錯覚するような絵本のような光景…。
そんな異国感情緒を感じるほどの自然を体感できる場所、それが「グランヴェルデリゾート」です。



グランヴェルデリゾートは、グランピングやキャンプが楽しめるアウトドア施設として2022年に新規オープンしました。元々は牧草地と管理されていたその広大な土地は、オープンするまで地元の人ですら誰も立ち入ったことがなかったのだそう。



そんな “ロストワールド=失われた台地”を開発して誕生したグランヴェルデリゾート。
その地からは、由布岳を眼前に大自然をパノラマに見渡すことができる開放感を味わえるだけではなく、オート・フリーサイトを備えたキャンプを楽しむことができたり、



大開放された贅沢すぎるグランピングに宿泊をし、かの有名な「ななつ星」を監修したシェフが考案したメニューに舌鼓を打つことができたり、



動物とのふれあい・餌やりコーナー、ワイルドクルーザー体験、ドローン体験、ドッグランの完備と、贅沢すぎる広大な土地ならではの、様々なアクティビティを楽しむこともできちゃうんです。



アウトドア施設とはいえど、清潔に管理された洗い場、トイレ、シャワールームが完備されていることも家族連れや女性客にとっても非常に嬉しいポイント!

ピッカピカの管理棟では、アウトドアに必要な豊富すぎるグッズや非常食が取り揃えられているので、キャンプ初心者でも安心して滞在することができます。



そして極みつけは、Café & Barスペースまで付随しており、テラスカンター越しに大自然を感じながら絶品のピザや軽食を食べることもできるんです。



圧巻のスケールを誇る大自然と、充実した施設環境に、思わずサウナに入る前から視覚でととのってしまうほど…(笑) 流行る気持ちを抑え、いよいよ施設宿泊者が利用することのできるサウナ付の浴場スペースへ。

水着に着替えを済ませ、浴場の扉を開けるや否や、そこには、由布岳を一望できる露天風呂が…!!



身体を流し、露天風呂でサウナ前の湯通しを終えて、いざ、隣にあるサウナスペースへ…!!



なんと、サウナの中からもまるで絵画のようなパノラマ景色を一望できちゃうんです!
サウナの中にいながらも、大自然との境界がわからなくなるような、極上体験…。

秋には紅葉を、冬には雪化粧をした山々を、四季折々の由布の大自然を眺められるのもグランヴェルデリゾートの魅力なんだとか。これは毎シーズン足を運びたくなります。

しっかりと温度が保たれたサウナで、身体を芯まで蒸した後は、地下水を掛け流しで使用したキンキンに冷えた広々とした水風呂へダイブ!



外気浴スポットでは、目線の高さに見える大自然を眺めながら、インフィニティチェアやハンモックでととのいタイム…。夕暮れどきには真正面に夕陽を眺めることもでき、心から癒されること間違いなしです。



自然が豊かな九州とはいえど、これほどの広大な土地と開放的な大自然でサウナを味わう体験ができる場所は、そうそうないんじゃないでしょうか…。

家族で、カップルで、ペット連れで、ぜひ皆さんも一度、極上の癒し体験を味わいに足を運んでみてください。

●グランヴェルデリゾート
大分県別府市天間
電話番号:(0977)78-2081
公式HP:https://www.grandverderesort.com/

RKBオンラインでアーカイブ動画配信中

壁が無い!?/グランヴェルデリゾート(大分県別府市天間)
詳細はこちら


WRITER

金沢 昂紀

金沢 昂紀

九州のサウナの魅力を紹介するWEBメディアの運営や、サウナにまつわる様々なイベント企画を実施。
コロナ禍ではサウナが好きすぎて自宅にサウナを作ったり、今ではサウナ施設のプロデュースも手掛けるなど、サウナのために汗をかく九州でも無類のサウナフリーク。


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