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「生活厳しく」「たまらないですよ」ガソリン最高値更新に市民の悲鳴

30日に発表されたレギュラーガソリンの全国平均価格は、1リットルあたり185.6円で、過去最高値を更新しました。福岡県でもガソリン価格の上昇は止まらず、補助金の延長に期待する声が上がっています。

「びっくりする値段」

資源エネルギー庁が発表したレギュラーガソリンの全国平均価格は185.6円で、15週連続で値上がりし、過去最高値を更新しました。福岡県の平均価格は184.9円で、こちらも12週連続で上がっています。

 

RKB三浦良介「福岡県那珂川市のガソリンスタンドです。レギュラーガソリンの価格は187円となっています」

 

利用者「すごい高いですね、びっくりするぐらいに」「車は必需品だから(価格が)上がっても入れなきゃいけない。車がないとどこにも行けないし。生活が厳しくなる」「運送業にとってはたまらないです。もう苦しいですよ」

「このままいけば200円台……」急きょ対策

アイビー石油 馬場祐成SS課長「7月半ばから終盤にかけて160円台後半~170円台となって、8月に入って180円台。『このままいけば200円台に行くんじゃないか』という話にもなっていたと思いますが、国からの補助金の延長次第ではちょっと緩和されていくのかなと期待していますね」

 

ロシアのウクライナ侵攻などの影響で原油の相場価格が高騰し、円安も重なって、ガソリン価格の上昇傾向が続いています。政府は2022年1月から、石油元売り会社にガソリン補助金を支給して価格の上昇を抑えてきました。2023年1月からは補助金を段階的に縮小し、9月末に終了する予定でしたが、政府・与党は、ガソリンの小売価格を1リットル当たり170円台に抑える方針を固めました。

 

自民党 萩生田光一政調会長「今後、秋冬の気温が低下していくことを考えると、ガソリンのみならず、燃料油全体の価格の動向にも十分配慮していく必要がある」

政府案はガソリン基準価格「168円」に

新しい「激変緩和措置案」では、ガソリンの基準価格を168円とし、上回った場合は3割を補助する方針です。補助金は年末までを期限とし、予備費で対応する方向で関係者からは歓迎する声が上がっています。

 

福岡県石油商業組合 中村一俊専務理事「10月以降に補正予算の予備費を使って(2兆円ちょっとあると聞いていますが)、どういう方策になるかはわかりませんが、補助金があることは消費者にとっては非常にいいこと」

 

クライナ侵攻や円安などガソリン価格高騰の背景は変わっておらず、補助金頼みの状況はしばらく続きそうです。

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