フランスと並ぶワイン大国イタリア。近年の統計では生産量でフランス、スペインをしのぐ世界一を誇り、多彩な産地とブドウ品種で個性的なワインを生み出しています。日本では赤ワインの「バローロ」や「 キャンティ」、白ワインの「ソアヴェ」、スパークリングワインの「アスティ」などが有名ですが、それ以外の銘柄はあまり知られていません。そんなイタリアワインを専門にしたワインバーが、白金にある「白樺」です。
場所は薬院駅近くの城南線から少し南側に入った路地裏の一角。1・2階に飲食店が入ったビルの通路に灯されたクラシックなランプと、山小屋を思わせる入口に掲げられた木製のサインが目印です。
オーナーソムリエの宮内一也さんは福岡のイタリアンレストランを経て、イタリア・ピエモンテ州のリストランテで2年間にわたって修業。バローロやバルバレスコといった偉大なワインを生み出す土地でソムリエとしての経験を積み、「イタリアワインを多くの人に広めた」という思いから帰国後の2011年に「白樺」を開店しました。
店内のセラーに収められているワインは、もちろんイタリア産のみで約400本。グラスワインは900円からで、泡・白・赤合わせて10種類ほどが用意されています。
カウンターには座ったものの、イタリアワインの知識の乏しい筆者としては全面的に宮内さんに委ねるしかありません。オススメをお願いすると、「まずはこれからどうぞ」と注いでくれたのが、ロンバルディア州のスパークリングワイン「フランチャコルタ」でした。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵の製法でドサージュゼロ(無捕糖)で造られるスパークリングワインは、ブラインドで飲めばおそらくシャンパーニュと区別がつかない程の超辛口な仕上がり。グラス1,200円と値段も手頃で、かなりお値打ちな1杯です。
次にオススメしてくれたのは、イタリア最北部のトレンティーノ・アルト・アディジェ州で造られるピノネロ(ピノノワールの別名)100%の「カステルフェデル」です。グラスから立ちのぼる香りはピノノワールの本場ともいえるフランス・ブルゴーニュに勝るとも劣らない華やかさで、エレガントな味わい。こちらも若いヴィンテージならグラス1,000円という値段で、上質なワインをリーズナブルに飲めるのもイタリアワインの魅力です。
ワインに合わせるおつまみは、写真の「チーズ盛り合わせ」(800円~)、「生ハム」(1,200円~)など。近々店内のキッチンを改装する予定で、今後は温かい料理も提供できるようになるそうです。
店内のカウンターや壁面にはワインの木箱が張られ、手作りの温もりがあるウッディな雰囲気。営業時間は夜8時から深夜2時までと遅めの時間帯なので、2軒目、3軒目にまったりとイタリアワインを楽しむことができます。
白樺
福岡市中央区白金1-1-12アサリコーポラス1F
092-406-2212
ジャンル:ワインダイニング・ワインバー
住所:福岡市中央区白金1-1-12アサリコーポラス1F
電話番号:092-406-2212
営業時間:20:00~翌2:00
定休日:日曜
席数:カウンター9席、テーブル4席
個室:なし
メニュー:チャージ400円、グラスワイン900円~、チーズ盛り合わせ800円~、生ハム1,200円~
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40031535/
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