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生後1か月の乳児の足を“ねじって”骨折?母親「抱っこひもで脱臼」検察「らせん状の骨折、強い力」

生後1か月の長男の左足をねじって骨折させたとされる母親の裁判です。母親は「傷つけるようなことはしていません」と否認し「不注意でケガさせてしまい反省しています」と述べました。検察側は強い外力によりらせん状に骨折しており、母親がわざとけがをさせたと主張しました。

検察側「2人きりになった際に手でねじった」

9月20日の法廷 検察側


起訴状によりますと歯科助手の三宮英里香被告はおととし8月、福岡県久留米市の当時の自宅で、生後1か月の長男の左足をつかんでねじり骨折させたとして傷害の罪に問われています。先月の初公判で検察側は左足がらせん状に骨折していたうえ、手つかまれたと考えられる皮下出血があったことから、落下などでは生じ得ない強度の回旋外力が加わったと主張。仕事で夫が外出し三宮被告と長男の2人になった際に足を手でねじったと訴えていました。一方、三宮被告の弁護側は「抱っこひもやチャイルドシートを使用した際に起きた事故によるもの」と述べ無罪を主張していました。

「不注意」「故意」対立する主張


11日の被告人質問で三宮被告は「息子を傷つけるようなことはしていません」と改めて否認しました。三宮被告は事件当日、抱っこひもを使ってスーパーに行っており、「帰宅後に足が腫れていることに気づいた。抱っこひもで脱臼したと思った」と説明。骨折ではなく脱臼だと思った理由について検察側から問われると、「いつもと違う泣き方で痛がる様子はなかったから」と答えました。「その後は左足を気にしながら育児をしたもののいつも通りだった」「不注意でケガをさせてしまい反省しています」と涙ながらに話しました。

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