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きょうも「滑走路閉鎖」福岡空港に3日連続で“鳥”や“キツネ”などの招かれざる訪問客~運営会社「いい対策を教えて」

福岡空港で動物が敷地内に入ったり、航空機と接触したりする事例が頻発。その度に滑走路が閉鎖され、遅延や周辺空港への“ダイバート”が起き、利用客にも影響が広がっています。11月1日は「バードストライク」。前日はキツネのような小動物が滑走路に迷い込みました。空港の運営会社は「対策がうまくいっていないのかもしれない、いい知恵があれば教えて欲しい」と頭を抱えています。







 

“キツネ”を管制官が目撃し「滑走路閉鎖」

10月31日午後8時過ぎ


福岡国際空港によりますと11月1日午前11時49分ごろ、チェジュ航空の機体に鳥が衝突する“バードストライク”が発生。滑走路が約30分閉鎖されました。また前日の10月31日には、午後8時過ぎにキツネのような小動物が滑走路に進入したのを管制官が目撃しました。このため、運営会社は午後8時15分ごろから約10分間、滑走路を閉鎖して“キツネ”を探したものの、結局、それらしき動物は見つかりませんでした。この“キツネ騒ぎ”によって、着陸をやり直すなどして計13便に最大で36分の遅れが出ました。その前の日にもバードストライクで滑走路が1時間閉鎖され、39便が最大66分遅れ、10機あまりが長崎や熊本などの周辺の空港に向かっています。
 

「対策がうまくいっていないのかも…」悩む社長


福岡国際空港・永竿哲哉社長「鳥を散らすという対策を行っています。キツネも見つけ次第、追っています。キツネの専門家にも相談していますが、“見つけ次第追う”ので精一杯なのが実情です。広範囲から出没しているみたいで、対策がある意味うまくいっていないのかもしれません。何かいい知恵があれば教えていただきたいです」

キツネのような小動物の死骸は、今年8月31日にも見つかっています。死骸の処理のため滑走路は午後9時半ごろから約20分間閉鎖され、14便が遅れました。空港の門限である午後10時以降の着陸だったものの、「特別な事情」として認められました。混雑空港に指定されている福岡空港では、少しの時間でも滑走路が閉鎖されると利用者に大きな影響が出ます。運営会社が有効な手立てを模索しています。

動物による遅延~3日間のまとめ


10月30日(バードストライク)
滑走路閉鎖:午前11時12分から午後0時18分
影響:出発18便に最大65分遅れ、到着21便に最大66分遅れ

10月31日(キツネらしき小動物が侵入)
滑走路閉鎖:午後8時16分から同27分
影響:出発6便に最大36分遅れ、到着7便に最大20分遅れ

11月1日(バードストライク)
滑走路閉鎖:午前11時49分から午後0時14分
影響:出発12便に最大27分遅れ、到着11便に最大25分遅れ

*いずれも福岡空港事務所への取材に基づく

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