「いじめ認知」5年間で7600件増加し2倍に…小中学生が自分で考える“防止策”
福岡県内のいじめの認知件数は、昨年度1万6000件あまりで、この5年間でおよそ2倍に急増しています。いじめをなくすためにどうすればいいのか小中学生たちが考える「いじめゼロサミット」が2日、福岡市で開催されました。
“ハイタッチ”を取り入れたあいさつ運動
今年で11回目を迎える「いじめゼロサミット」には、福岡市立の小中学校の代表と小学5年生から中学3年生までの約7万人がインターネットを通じて参加しました。はじめに、ハイタッチを取り入れたあいさつ運動や感謝の気持ちを書いた手紙のやり取りなどのいじめをなくすための学校ごとの取り組みが紹介されました。
増える「いじめ認知」レスキューセンターを開設
また、ネット上でのいじめをテーマにしたシンポジウムでは、SNSを使う時にマナーやルールを理解し、相手の気持ちを考える必要性を共有しました。
生徒代表の板付中学2年・山崎唯詠さん「あいさつをしっかりして小さなコミュニケーションの中で交友関係を作れたらなと思います」
福岡県内のいじめの認知件数は、昨年度は1万6587件と5年間で約7600件増加しています。こうした状況を受けて県は1日、学校での不安や悩みを相談する「いじめレスキューセンター」を開設。日曜~金曜の午前10時から午後6時まで、電話やメール、面談で相談に応じています。
いじめレスキューセンター:
電話番号:092-645-2567
メール:fukuoka.ijime@rescue-center.org
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この記事を書いたひと
野島裕輝
1990年生まれ 北海道出身。NHK仙台放送局などで約7年間記者として事件・事故や行政、東日本大震災などの取材を担当。その後、家族の事情で福岡に移住し、福岡県庁に転職。今年2月からRKBに入社。