「孫育」休暇制度の導入はベテラン社員の意識変えるか 九州電力が導入する「孫育」休暇制度のねらい
九州電力は、社員が孫の誕生に立ち会う際などに取得できる「孫育」制度を導入すると発表しました。「男性育休」に対するベテラン社員の理解を深めたいというねらいがあるようです。
孫1人年間5日、2人以上は年間10日
九州電力と九州電力送配電が、12月から導入する「孫育」休暇制度は、孫の誕生への立ち会いのほか、世話や看病などで特別休暇を取得することができるものです。65歳までの再雇用を含む社員と契約社員が対象で、小学校3年生までの孫が1人の場合は年間5日、2人以上の場合は年間10日、毎年付与される有給休暇とは別に取得できます。
電力大手では初
九州電力によりますと、孫の誕生のための特別休暇制度を導入するのは全国の電力大手10社のなかで初めてだということです。
「男性育休に対する理解」深めるきっかけに
九州電力では去年4月、男性の育児休暇取得率100%を目指した取り組みを始めました。しかし、ベテラン社員に遠慮して育休を取得しづらいと感じる人もいるということです。
九州電力は、50代以上の社員が全体の4割近くを占めていることから、この世代が主な対象となる「孫育」休暇制度を導入することで、「ベテラン社員も育児休暇への理解を深め、子育て世代が育休を取得しやすくなるきっかけになれば」と話しています。
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