空気が澄んで、星がより一層瞬く12月。目玉となる天文現象が「ふたご座流星群」。1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」と並ぶ3大流星群の一つだ。
今年のふたご座流星群は、14日夜から15日明け方が見ごろ。さらに8年ぶりの好条件だと期待されている。
流星群は月明かりによって、見られる流星の数が少なくなる。今月は13日が新月なので、月明りの影響を受けずにむのだ。
また一夜のうち流星が多く見られるのは、放射点(ふたご座)が空高い所に達する時間帯。今年はこの時間帯に流星群の活動が活発になる極大を迎える。
この「月」と「極大」の二つの好条件が重なるのが15日未明。街明かりのない暗い場所で観察した場合には、1時間
あたり70個程度の流れ星が見られると予想されている。
そんなふたご座流星群を観察するポイントは、空を広く見渡すこと。流れ星は放射点付近だけで見られるわけではなく、放射点を中心に四方八方に飛ぶ。 観察する際は、なるべく空の広い範囲を見渡すようにするとよい。
8年ぶりの好条件でのふたご座流星群。非常に楽しみだが、もう一つ、天気も好条件でなければならない。今のところ福岡は雲が広がりやすい予想。なんとか晴れますように。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2023年12月9日掲載
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