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価格高騰のタマネギ 苗5万8000本盗まれる 北海道の不作が背景か 全国3位の生産地佐賀県で「こんな事件は初めて」

全国有数のタマネギ産地・佐賀県で、タマネギの苗が盗まれる被害が相次いでいます。これまでに3軒の農家であわせて約5万8000本がなくなっていることが確認され、警察が窃盗事件として捜査しています。関係者が「こんなことは初めて」と呆れる事件。いったい何が起きているのか。

◆被害は全国3位の生産地佐賀県で
JAからつによると、タマネギ苗の盗難が相次いでいるのは、佐賀県唐津市内の農地。今年11月下旬以降3軒の農家で被害が確認されました。

◆消えたタマネギの苗
11月26日朝 厳木町で約4000本の苗がなくなっているのに生産者が気づく
12月 1日  厳木町でさらに約3000本
12月 1日  相知町で約1000本
12月 5日  厳木町で約4万本

◆畑に人影 未遂事件も
11月26日の夜には、頭にライトをつけた人影が畑にあり、見つけた生産者が声をかけたところ、逃げていったということです。

◆全国1位の北海道が猛暑で不作 小売価格は平年の約1・5倍に
タマネギをめぐっては、猛暑の影響で生産量全国1位の北海道で秋に収穫するタマネギが不作となっています。農林水産省が5日発表した「食品価格動向調査」によると、11月27日の週のタマネギの小売価格は、1キロあたり383円。平年より45%高く、前週比でも4%値上がりしています。

◆JAでは見回り強化も「悔しい」
JAからつの担当者は「北海道の不作で今後さらに価格高騰が見込まれることから佐賀での盗難被害が相次いでいるのではないか」と話しています。JAからつでは、今後見回りを強化することにしていますが、苗が消えるという被害には生産者も呆れ「悔しい」と話しているということです。


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