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ホストに使った金額は“数千万円”「金で愛を買う」女性たちの売掛金問題…九州一の歓楽街・中洲でも立ち入り検査

ホストクラブの「売掛金」をめぐる問題が、社会問題化していることを受けて、警察などが福岡市博多区のホストクラブに立ち入り検査を実施しました。

「1回に1000万円使う子もざらにいる」膨らむ“ツケ”


19日夜から20日未明にかけて、九州一の歓楽街・中洲で行われたホストクラブの立ち入り検査。警察官などが25人態勢で中洲で営業している32店舗のうち13店舗に入り、料金表示や時間外営業の有無などについて確認しました。ホストクラブをめぐっては、高額な利用料金の支払いについてトラブルが相次いでいます。中洲で取材する中で、ホストクラブをよく利用するという女性に話を聞くことができました。
 


2人組女性「(これまでの一日の最高額は?)150万位じゃない?でも150万で愛を買ってるからね、愛と思い出と。(一日でということはトータルでは?)何千だと思う。何千万円。(1人の担当に?)うんそうだよね。言われてみたら怖いよね。(2000、3000万円は超えてる?)それは楽勝で行ってるくない?うーん、もっとすごい子はすごいもんね。1回に1000万円使う子もざらにいる」

一日に最高で150万円、総額では数千万円を使ったという2人。支払いを「売掛」にすることもありました。

6店で8件の違反を“確認”


「売掛金」とは、ホストクラブの利用料金をホストが立て替える、いわゆる“ツケ”の制度です。高額になった「売掛金」を支払わせるため、悪質なホストが女性客に売春をさせるなどの問題が起きているのです。取材に応じた東京に本店のあるホストクラブは、「売掛金」を廃止する方針です。しかし、中洲では現在も、高額な売上げを「売掛金」とする店も多いということです。返済のために夜の仕事を始めて、金を捻出する女性も少なくないといいます。中洲地区で行われた立ち入り検査の結果、警察は6つの店舗で従業員の本人確認方法や店舗内の設備などに8件の違反を確認。店は今後、行政処分が科される方針です。

福岡県警生活保安課・松尾丙午次席「悪質なホストクラブの背後には、暴力団や匿名流動型犯罪グループが不当に利益を得ている可能性もあります。警察としましては、風営法に基づく立ち入り、指導監督、行政処分、取り締まりを実施していきたいと思います」

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