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筑後吉井おひなさまめぐり(2024年2月11日~3月20日・前夜祭2月10日)

暮らし

山内亜紀子

2月に入ると、福岡県内では様々なひなまつりが行われます。中でも、江戸時代に有馬藩の城下町久留米と、天領日田を結ぶ豊後街道の宿場町として栄えたうきは市吉井町で、平成5年から毎年行われている「筑後吉井おひなさまめぐり」は、白壁土蔵の家々が並ぶ町並みを背景にはじまった雛祭りです。

吉井町のおひなさま「おきあげ」と「箱雛」


うきは市吉井町のおひなさまは、いわゆる庶民のおひなさまと言える「おきあげ」と「箱雛(はこびな)」があります。

「おきあげ」とは、各家々の女性が、羽子板の押し絵と同じようにおひなさま、歌舞伎や浮世絵を題材に下絵を描いて、厚紙に写し、綿をのせて、着物のはぎれ等の布地でくるみ、貼り合わせ手作りしたものです。その中に細く削った竹を取り付け、当時はワラや畳のへりに挿して「箱雛」の周りを彩るように飾ったそうですよ。
 

また、「おきあげ」の語源は、一説によると寝かせていたものを起こす“おこしあげ”が訛って“おきあげ”になったとか。裏面には昔の新聞が貼ってあったり修復の跡もあったりと、当時の女性達が、我が子を想い手作りしていた姿が思い浮かびます。展示されたおきあげを見る時に、ぜひ気にかけて見てみてください。
 


「箱雛(はこびな)」はその名の通り箱に入ったおひなさまです。江戸時代、大変高価なものだったおひなさまは、公家、武士、庄屋、商人など裕福な家でしか飾れなかったそうです。
筑後地方の「箱雛」は、この地方の裕福な商人たちが 京都のお雛様をお土産として箱に入れて持ち帰り、そのまま大切に飾ったことが始まりと言われています。

そして、もともと筑後地方には人形を作る技術があったため、その後おひなさまが盛んに作られることとなりました。
当時は、下級武士の間でも人形作りの内職が盛んであったとか。
次第に外箱にも装飾が施されるようになり、箱の前に御簾を下げ御殿を表現したり、側に「おきあげ」を飾って華やかさを添えたりするようになりました。

「筑後吉井おひなさまめぐり」展示会場

総合案内所 観光会館「土蔵(くら)」


「筑後吉井おひなさまめぐり」のスタート地点である総合案内所観光会館「土蔵(くら)」。
吉井のおひなさまの説明や展示会場などの案内があり、時代を彩るおひなさまを展示しています。展示会場の目印はフラワーボールと花手水。たくさんの花が飾られていて、来場者をむかえてくれます。

〇総合案内所 観光会館「土蔵(くら)」
住所:福岡県うきは市吉井町1043-2
電話:0943-76-3980
時間:9:00~17:00
定休日:月曜

青花ステンドグラス 立丁尾花(たてちょうおばな)


築160余年の古民家にあるうきは市出身のステンドグラス作家・尾花光昭さんの工房&ギャラリー。
1階にはステンドグラス、ランプやタイル、箸置き、アクセサリー、和文様の燈具やおひなさまをステンドグラスで創作展示しています。人気は梅・桜・お雛様のアクセサリー小物です。
古き町並み残る吉井町で、古き良き物の中からお気に入りを見つけてみては?

〇青花ステンドグラス 立丁尾花(たてちょうおばな)
住所:福岡県うきは市吉井町1109-2
電話:0943-76-4544
時間:10:00~12:00、13:00~17:00
休:火曜

林家(林肥料店)


レトロな店内には、林家に残る貴重な明治・大正のおきあげや明治の箱雛、豪華絢爛な昭和の御殿雛、平成の京雛が飾られています。土日と祝日限定、大人気の「よもぎ餅」「べったれ餅」を販売。現役のオート三輪グッズも販売中です。

〇林家
住所:福岡県うきは市吉井町1115
電話:0943-75-2815
営業時間:10:00~17:00
休:不定休

菓子処ひた屋福富


平成雛豪華七段飾りを展示している「菓子処ひた屋福富」は、50年以上に渡ってロングセラーを誇る和菓子を販売しています。全国紙でも取り上げられた『葛ようかん』は全国各地からお取り寄せの注文も多く、朝倉産秋月本葛と自家製餡の小豆こしあんを二層に流し合わせ、見た目も美しく、舌触りも滑らかで優しい味わいは一度食べると虜に。

〇菓子処ひた屋福富
住所:福岡県うきは市吉井町1127-3
電話:0943-75-2465
時間:9:00~18:00
休:第2第4火曜日・水曜日(期間中)

和雑貨と雛道具のお店 工房雛子(ひなね)


通常はセット販売しかされていない雛人形や雛道具を単品で取り揃えて、バラ売りをしてくれる全国でも数少ないお店です。おひなさまでいっぱいの店内に、毎年珍しいおひなさまを展示しています。
久しぶりに取り出したお内裏様やお雛様の顔にシミがあったり、傷ついたりしていた場合は頭だけでも、その他にも扇子や刀、笛、鼓、ひし餅、とっくりなど細かなものまで単品で購入でき、おひなさまを大切に飾る皆さまに喜ばれています。

〇和雑貨と雛道具のお店 工房雛子(ひなね)
住所:福岡県うきは市吉井町1142-3
電話:090-7926-9475
時間:10:00~17:00
休:不定休

2/10 前夜祭「夜あそび大作戦in白壁通り」

 


年に一度の大作戦!!おひなさまめぐり開幕前夜、吉井町白壁通りのお店たちが、夜もあそべる白壁通りを作ります。スタンプラリーやライブ、夜のマーケットなど吉井町白壁通りを盛り上げ、小さな灯りで夜道を照らします。いつもとちがう夜の白壁通りが楽しめます。

前夜祭
【夜あそび大作戦in白壁通り】
日程:2月10日(土)17時~20時
場所:うきは市吉井町 白壁通り一帯
お問い合わせ::観光会館 土蔵(0943-76-3980)

 


吉井町の展示会場以外にも、商店や公共施設に飾られています。
江戸時代から現在までの豪華なものから珍しいもの、手作りのおひなさまから豪華絢爛な歴史あるおひなさままで、数多くが各家々や商店、旧家、公共施設に展示されているので、たくさんのおひなさまに囲まれた吉井の町並みをのんびりと探索してみてくださいね。
 

第32回 筑後吉井おひなさまめぐり(総合案内所「観光会館 土蔵」)
日時:2024年2月11日(日・祝)~ 3月20日(水・祝)
※前夜祭は2月10日(土)に開催
10:00~17:00(展示会場により営業時間は異なります)
場所:福岡県うきは市吉井町1043-2
電話:0943-76-3980
休:月曜
https://chikugo-yoshiihina.com/

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この記事を書いたひと

山内亜紀子

福岡の情報誌とWEBメディアにて編集・ライターを勤めた後、現在フリーの広報、ライターとして主に映画、グルメ、旅行、イベント等のコラムを執筆中。