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春を告げる「シロウオ漁」が存続の危機 2年連続の休漁は川と海の環境変化が要因か 

福岡市を流れる室見川の「シロウオ漁」は、春の訪れを告げる風物詩として知られています。しかし近年漁獲量が減少し、今年は2年連続で休漁となりました。生きたまま口に流し込む躍り食いや天ぷらで食卓にも春を届けてくれたシロウオ。伝統の漁の現場で一体なにが起きているのでしょうか。

自然海岸が減った


そして、海の問題です。博多湾では開発に伴い、人工の海岸が増加しました。自然海岸の割合は、1945?1950に78.3%でしたが、1990以降には56.0%になっています。その結果、浅瀬が減少。シロウオは海の浅いところで育つため、これが影響している可能性もあります。

川に産卵場所を作るだけでは回復しない


近年は、海水温上昇も問題になっていますが、伊豫岡宏樹助教授は、川に産卵場所を作るだけでシロウオの漁獲量が回復するわけではないと話します。

福岡大学 水工学研究所 伊豫岡宏樹助教授
「川だけの問題を解決していくのでは足りないなという風に私は最近考えています、海で育つ期間も海の環境も整ってないといけない。行政も一緒に、どういう取り組みをしていくべきか考えていかないといけないと思います」

室見川の春の風物詩を次世代に残していくためには、地道な取り組みだけでなく、生育環境の抜本的な見直しが求められています。

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