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「天国に一番近いアイドル」遅咲きの2人 子育て中の“不安”と“モヤモヤ”が歌うきっかけだった

昭和の歌謡曲でファンを魅了する、2人あわせて「126歳の歌手」がいます。キャッチフレーズは「天国に一番近いアイドル」。孫を持つ遅咲きの2人ですが、ともにシングルマザーだったママ友時代に自らを奮い立たせたのが、歌うこと、音楽でした。今その2人の歌が、多くの人を勇気づけています。


◆還暦間近にメジャーデビュー
「天国に一番近いアイドルのmyunとyayoです」

白のミニスカートにハイヒール。昭和のアイドル歌手を彷彿とさせるのはmyunさんとyayoさんです。3月にはあわせて126歳になる2人、「天国に一番近いアイドル」として、活動しています。2人は還暦が間近に迫った2018年にメジャーデビューしました。その歌唱力やパフォーマンスが徐々に話題となり、最近ではイベント、パーティーなどの出演依頼も増えてきました。


◆共にシングルマザー ママ友だった2人 
子供を通わせる幼稚園で「ママ友」として知り合った2人は、ともにシングルマザー。不安を抱えながら子育てに追われていた20年ほど前に、「新たな生きがい」を見つけます。

myunさん(63)
「子供も小学1年と3年だったから、私がしっかりしないといけないと思って。自分自身が趣味でもいいからたまに歌を歌うことによって、はつらつと元気になるものがほしいと思っていました。アマチュアバンドに誘われて歌ってみたら水を得た魚のように元気になって」

yayoさん(62)
「子供のときから歌を歌いたいと思っていたし、当時はすごくモヤモヤしていて、そういうときにmyunちゃんが音楽を始めたというところから。モヤモヤを払拭したいことが具体的なきっかけでした」

myunさんが参加していたバンドにyayoさんが加入し、2人での音楽活動が始まります。

myunさん(63)
「歌えるの?と思っていたけど歌ってみると結構ハモれる、いいじゃんということで一緒にやることになりました」

その後、知人のディナーショーで2人だけで歌を披露した際に手応えを感じ、本格的にアイドル歌手を目指すようになりました。


◆ステージは幼い頃からの夢 努力を重ねてきた
myunさん(63)
「当時はここに大きなブロック塀があって、ここから全部海でした」

myunさん(63)が案内してくれたのは、博多湾を望む福岡市。現在2人は東京を拠点に活動していますが、myunさんの故郷は福岡市。実は幼いころからステージの上に立つことが夢だったといいます。そして、小学生の時に行動を起こし、努力を重ねてきました。

myunさん(63)
「芸能事務所に電話して『歌手になりたいです』って言いました。そしたら『オーディションに来てください』と言われて、合格したのでそこからずっとレッスンを積んできました」

10代のころには、音楽番組のバックダンサーなどで知られる「スクールメイツ」の一員として活動していたmyunさん。当時、歌のレッスンを担当していた恩師と久しぶりに再会しました。

恩師 福澤誠一さん
「myunさんから、LINEでどのような活動をしているか連絡はもらっていました。歌手として再会できてうれしいです。福岡の人たちにも名前を知ってもらえたら」


◆故郷でライブ 
「myunとyayo~昭和アイドル歌謡ショー♪」

2月3日、故郷・福岡市天神で開かれたライブの会場には、約40人のファンが訪れました。

ライブでは、オリジナル曲のほか、キャンディーズや麻丘めぐみさんなど、昭和の名曲のカバーを含む13曲を熱唱。

懐かしの曲に訪れたファンは…
「初めて、来てみたら楽しかった」

会場には、同級生の姿も・・・

myunさんの同級生
「ライブはほぼ行っています。こっちも元気をもらえるし頑張ってほしい」

ファン歴7年の来場者
「兵庫県明石市から、車で1日走って来ました。落ち込んだ時には車で曲をガンガンかけて歌いながら勇気をもらっています」


◆「夢が元気の源、100歳まで歌って踊りたい」
「アイドル歌手」になる夢を実現させたmyunさんとyayoさん。ともに還暦をすぎ、孫もいる2人には、さらに大きな目標があります。

myunさん(63)
「夢は子供のころから持っていて、アイドルになりたかった。50年だけど続けていれば叶うんだなと思いました。紅白歌合戦は、まだまだ私たちはヒット曲もないけれど、年齢でもしかしたら化けるかもしれない。言霊というものがあるから、やれると思えば絶対やれると思います。夢が元気の源、若くいられる、100歳まで歌って踊りたい」

「天国に一番近いアイドル」、歌で多くの人に笑顔を届けるため、これからも日本全国を走り続けます。

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