青銅器研究の“重要な発見”か?吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」で新たに2点の鋳型が出土
佐賀県の吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」で新たに鋳型2点が発掘されました。今回発掘された鋳型は朝鮮半島で主に使われていた石材に似ていて、当時の青銅器生産の様相を研究するうえで重要な発見となるということです。
朝鮮半島で主に使われていた石材に類似
佐賀県によりますと、吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」から新たに発掘されたのは、銅剣や銅矛を鋳造するための鋳型2点です。この鋳型は弥生時代中期前半=紀元前2世紀ごろのもので、去年12月に出土しました。2点の鋳型はいずれも朝鮮半島で主に使われていた石材に類似しています。蛇紋岩製と角閃石岩製で、角閃石岩製は吉野ヶ里遺跡では初出土だということです。
青銅器研究の「極めて重要な発見」か
「謎のエリア」で、日本でよく見られる石材と朝鮮半島で見られる石材に類似したものが一緒に出土することはとても珍しく、佐賀県は青銅器の生産の様相を研究するうえで極めて重要な発見としています。今回発掘された出土品は、今月15日から吉野ヶ里遺跡の展示室で公開されます。
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