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3年前、福岡県宗像市の東海大福岡高校で2年生の男子生徒がいじめ被害を訴える遺書を残して自殺した問題で、福岡県が、再調査することを決定しました。
第三者委員会の報告をめぐっては、遺族が、いじめ行為が男子生徒に与えた心理的影響や学校の対応についての調査が不十分だなどとして、福岡県に対して再調査を求めていました。
性被害を含むいじめ受けた侑大さんが自殺
福岡県が、再調査を決めたのは、2021年3月に東海大福岡高校の当時2年生だった侑大さんが自殺した問題です。学校などによりますと2021年3月、東海大福岡高校の当時2年生だった侑大さんは、剣道部内でのいじめや、男性顧問への不満などを記した遺書を残して自殺しました。
第三者委 10件のいじめ認定も「自殺の直接的原因」を特定せず
20日学校側は会見を開き、第三者委員会による調査の結果、上級生から粘着テープで体を畳に固定され、強制的にわいせつな行為をされたうえ、その様子を撮影した動画をSNSで拡散されるなど、10件のいじめが確認されたと明らかにしました。
ただ、第三者委員会は、「いじめが自殺の一因になった」とした一方、「自殺の直接的な原因については特定できなかった」としています。
福岡県の再調査委員会が「再調査を答申」
福岡県は、「福岡県いじめによる重大事態再調査委員会から『再調査を行う必要がある』という答申を受け再調査を実施する」と発表しました。県によると、1月17日に再調査の必要性について再調査委員会に諮問、1月24日に再調査委員会の第1回目の審議が行われ、全会一致で再調査の必要性があると確認したということです。全会一致で方向性が決まった主な理由については、いじめがあった2019年から時間が経っていて早期に調査が必要で、遺族からも早期の再調査求める声が挙がっていることをあげています。再調査委員会は、14日に県に答申書提出しました。
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