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財津和夫、TULIPの曲は「歌詞ばっかり聞かないで」と逆リクエスト。じゃあ何を聞けば良いの?

TULIP・財津和夫が、時にはカラオケの十八番を明かすRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。今回は、懐かしい歌謡曲のワンフレーズを次々とアカペラでお披露目します。また、現代の歌詞に対する財津の思いを吐露したり、TULIPはここを聞いて欲しい、という財津からのお願い話も飛び出します。

 

「カラオケ嫌い」の噂はどうも噓のようです

まだ若き日のTULIPのメンバーがカラオケを楽しんでいる珍しい動画を見た、というお便りに懐かしそうな反応を示す財津。
「あったね~。(当時の)ラジオ番組で歌おうってことになって。意外と楽しかったです。普段と違う事じゃないですか」
TULIPというバンドで洋楽を志す事は、自分たちが子供のころ聞いた演歌や歌謡曲を否定するような事でもある。そのわだかまりをいったん置いて、素の自分に戻ったように、裸になって歌えた、という感覚だったらしい。
「(下田アナに向かって、お便りに上げられた数曲を)知らないでしょ。『あなただけを』とか『黒い花びら』とか『くちなしの花』、『よせばいいのに』、『雨に咲く花』」
下田アナが、間違っていないかな、とおそるおそる「くちなしの花」を口ずさんだ後、「雨に咲く花」はどんな曲ですかと尋ねると、財津がサービス精神溢れるあまりリストの最初の曲から解説をスタート。
まずは、あおい輝彦の「あなただけを」をハミングで。水原弘の「黒い花びら」は物マネ調に低い声で少し長めに歌う。昔の動画では財津本人が歌っていた井上ひろし「雨に咲く花」は途中で歌詞を忘れちゃった様子だが、もう1曲自分のカラオケの十八番がある、と前置きしてからペギー葉山「南国土佐を後にして」も披露。さらに松尾和子「再会」も歌って紹介。
懐かしの曲のサビを口ずさみながら、調子が出てきたのか、現代の歌詞に対する音楽論を始める財津。
「リアリティがあって、苦しみってこういうもんだよって、そういう歌詞を作って欲しいよね。『私知ってます』というような歌詞を」
「最近の曲は『夢を捨てるの止めようね』、とか『希望って大切にしようね』とか『頑張れば必ず夢は叶うよ』って何かその辺で拾ってきたような歌詞ばかりじゃないですか。じゃなくてさ、希望を持たも持たせてもらうとか勇気をもらえるとか、それってやっぱりリアリティのある言葉から勇気を貰えるし、頑張る力を貰えると思うんですよね」
「具体的なものから、『そうだ、俺ってこういうふうに行けばいいんだ』とか『よし頑張ろう』とかそういう抽象性へ向かって下さるのは、昔の歌でしたね」
いつになく現代の音楽に珍しく辛口な論評をした、という思いからか「すみません、今のところ全部カットでお願いします。ちょっと気取ったこと言っちゃいましたんで」と本人の断りが入りましたが、放送させていただきました。
 

今日の一曲は、TULIP「We believe in Magic」。1997年の再結成後に発売されたシングル曲(アルバムからの先行カット。)リクエストのお便りに、財津が答える。
「おや、なんか嬉しいこと言ってくれますね。もう言っちゃうよ!コーラス聞いてほしいんですよ、本当に。歌詞ばっかり聞かないで、コーラス聞いて欲しい」
リクエストメッセージのどの部分に嬉しさを感じたのか、は放送内容でお確かめください。
 

次回4月7日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
財津のお得意の映画、今度は「字幕」と「吹き替え」についてお話しします。

 

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