注文住宅は自分たち好みのテイストで内装を仕上げられることも大きな魅力です。さまざまなカラーや素材、デザインなど自由に選べるため、家族で相談しながら楽しめるポイントといえるでしょう。
本記事では、おしゃれな内装の注文住宅を建てるためのポイントを解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
内装デザインを決める手順
注文住宅の内装を決める手順を紹介します。
テイストを決める
まずは、どんなテイストの内装にしたいか決めましょう。北欧風やシンプルモダン、ナチュラル系など家族で話し合って方向性を決めます。
内装のテイストは、住宅雑誌やハウスメーカーの施工事例、SNSなどさまざまな媒体で見ることができるため、普段から気になるイメージがあれば、画像などを保存しておきましょう。
実際に内装の打ち合わせを行う際は、写真や画像があるとインテリアコーディネーターや設計士と共有しやすいため、具体的なイメージが固まった場合は、できる限り整理して保存しておくことをおすすめします。
決めるべき箇所を理解する
どんな内装のテイストにするか決まったら、実際にカラーや素材などを決める箇所を理解します。
- 床材
- 壁材、天井材
- 建具(ドアなど)
- 設備(キッチン、浴室、洗面台、トイレなど)
- 照明
上記のほかに、窓枠、巾木、スイッチプレート、コンセントプレートなど決めるべき箇所は多岐にわたります。
箇所ごとにデザインやカラー、素材を選ぶ
内装のカラーを決める順番としては、床や壁、天井などの面積が広い箇所を最初に決めて、それに合わせて建具や設備の面材などのカラーを選ぶと全体のバランスが取りやすくなります。
どうしても採用したい素材やアクセントカラーが先に決まっている場合は、その色が引き立つようにシンプルで目立たない床材や壁紙を選ぶことも選択肢の1つです。
全体のバランスをシミュレーションする
内装のカラーが決まったら、全体のバランスがとれているか確認しましょう。全体を考えずに個別でカラーを選択すると、全体的にバランスがとれていないことも少なくありません。
たとえば、キッチンの面材や扉のカラーは、床材のカラーとの相性が重要になります。
また、色を使いすぎたり、アクセントを多く入れすぎたりするとバランスが悪くなるため、ハウスメーカーの担当者やインテリアコーディネーターに確認してもらうことをおすすめします。
注文住宅の内装をおしゃれにするポイント
ここからは、内装をおしゃれにするポイントについて解説します。
床や壁はシンプルに
床や壁、天井は面積が広いため、なるべくシンプルにすることをおすすめします。とくに小さい子どもがいる家庭では、床はシンプルかつ明るめの色をおすすめします。
ウォールナット系などの床はシックでかっこいいですが、人間の視覚的には狭く見えてしまいます。子どもを育てる環境としては、明るめのフローリングが適しているでしょう。
また、壁や天井に関してもシンプルな白のクロスがおすすめです。壁や天井の面積は、思ったよりも広いため、凝ったデザインのものや色味が入ったものだと目立ってしまい、居心地が悪くなるため注意しましょう。
アクセントクロスやエコカラットなどは、限定した一部に使用することによって際立ち、おしゃれな空間を演出できるのです。
アクセントになるポイントをつくる
ベースとなる内装材を決めたら、アクセントとなるポイントを決めます。
リビングのテレビの背面や寝室のベッドのヘッドボード側などは人気の高い場所で、デザインのある壁紙やエコカラットがよく使われます。
また、廊下であれば天井の面積はそこまで広くないため、板張りにしてもおしゃれでしょう。
内装デザインを決めるときの注意点
注文住宅を建てた後に失敗したと後悔しないために、内装デザインを決めるときの注意点を紹介します。
サンプルで実際の質感や色味を確認する
エコカラットやタイルなどの素材を採用する際は、サンプルで実際の質感や色味を確認しましょう。写真や画像では細部まではわからないため、実際に手で触ったり、実物を自分の目で確かめることをおすすめします。
また、現在では木目調やコンクリート打ち放し風などさまざまな種類の壁紙がありますが、異素材と同様にサンプルを確認しましょう。
遠目ではわかりにくいですが、近くで見ると印象も変わるため、実際に自分で質感と見た目を確かめておけば、後悔する可能性が低くなるでしょう。
家具や家電のカラーも考慮する
意外と見落としがちなのが、家具や家電とのバランスです。リビングテーブルやソファー、ダイニングテーブルなどの家具や、冷蔵庫、エアコンといった家電などは大きさがあるため、内装のテイストと色があっていないと逆に目立ってしまいます。
予算があり、新居に合わせて買い直す場合は問題ありませんが、今使っているものを持っていく場合や気に入っている家具がある場合などは色味を考慮する必要があるでしょう。
太陽光や照明の色に気をつける
日当たりも考慮して内装は選びましょう。
たとえば、北向きの部屋だと日が入らないため、昼間でも暗く見えます。部屋ごとにフローリングのカラーを変えることも1つの方法なので、日当たりが悪い部屋はできるだけ明るい色をおすすめします。
また、照明の色によって、見え方が大きく異なります。照明はデザインで選ぶ人が多いですが、電球色にも気を配りましょう。
一般的に市販されている電球色は、「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類に分かれていますが、同じ内装材でも見え方が変わります。
電球色が変えられる照明であれば問題ありませんが、限定されている場合は注意が必要です。
サンプルを見て気に入ったときの照明も忘れずにチェックしておきましょう。
まとめ
おしゃれな注文住宅を建てるためのポイントと注意点【内装編】を解説しました。
内装デザインを選び、考えているときは楽しいものですが、せっかく苦労して建てた注文住宅で後悔しないためにも、記事内で解説したポイントと注意点を参考に、慎重に検討することをおすすめします。
モデルハウスのラインナップが豊富なRKB住宅展では、さまざまな内装のテイストをご覧いただくことができます。
各ハウスメーカーのモデルハウスは内装にもこだわっているため、参考になるアイデアが見つかるかもしれません。一度見学してみてはいかがでしょうか。
WRITER
内村 純也 宅地建物取引士
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注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。
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